自己承認の欲求を認識することは、人前に出る上で役に立つ
自己承認の欲求というのを聞いたことがありますか。自己承認とは、自分で自分のことを認める、価値があることを承認してあげることです。
自己承認の欲求が強い人や弱い人それぞれいますが、共通して持っている欲求ではあると思います。この自己承認欲求が高すぎると、そして、それを他者に求め始めると少々面倒なことになります。
ヨガインストラクターにおいて言えば「生徒さんから認めてもらいたい」「生徒さんに喜んでもらいたい」「生徒さんから良いクラスだったという感想がすごく欲しい」という気持ちが、自己承認欲求が強くなると顕著に現れてきます。そして、そういった感想をもらうことに過剰に反応するようもなっていくでしょう。
自分で自分のことを、存在しているだけで価値のある人間である、という認識があると自己承認欲求が過剰に強くなることもなく、他者に依存しなくなっていくかと思います。
自己承認欲求が高いと良いクラスをしていても心が休まらない
「生徒に尊敬されたい!」と思ってしまうのは、気持ちはわかりますが、その気持ちが強いと良い結果には繋がりにくいですよね。
尊敬されるために講師をやっているわけではありませんし、生徒さんも尊敬する人を探してヨガスタジオを転々としているわけでもありません。
それよりかは、結果として尊敬されるのが理想です(尊敬とは無条件で行われるものです)。
現実的に考えて「今の自分はこんなですが、一生懸命にやりますので、いたらない点もありますが、どうぞよろしくお願いします。成長できるように精進しますので、もしよかったら通ってください。」という態度で接するのが誠実かと思います。
自己承認欲求が高いのか低いのか、自分の状態を知っておくことは非常に大事です。気づいたら、生徒さんに好かれるためだけにクラスをやっているという残念なことにもなりかねませんので。
この自分を知るというのはあらゆる場面で必要です。私もまだまだ俯瞰して物事をみることができておりません。
クラス中のアドバイスにしても、クラス後でも、はたまたヨガのデモンストレーションにしても、自分がどのように観られていて、どのように振舞っているのかを客観視できておりませんが、なるべくはその視点を持てるように意識しています。
己をさらけだすしかない
ヨガインストラクターの場合は、取り繕うよりも、己をさらけだすしかないと考えています。自分の内面をさらけ出すということです。もちろん、すべてをさらけ出せとは言えません。お金をもらって教えている立場での限界もあります。
ただ、内面をさらけ出して活動されている先生は、やっぱり魅力があります。離れる生徒さんがいるのは確かでしょうけど、その分、応援してくれる生徒さんも増えることでしょう。
人というのは生きている限り何があるかわかりませんし、時にはものすごく落ちてしまうこともあります。Kinki Kids 堂本剛さんなんて、かなり壮絶な人生を歩んでいます。「堂本剛の正直しんどい」というテレビ番組も面白かったです(面白いという表現が適切かはわかりませんが)。
「すごいな」と思っているのでちょっとだけ紹介しました。
主観ですが、ヨガインストラクターもいきつけば、タレントに近い商売かと思っています。
他者依存になりがちの方は、良い悪いという判断基準とは別で、自分は特別な存在であることを認めることが大事に思います。特別というのは、他人と比べて優れているとかそういうことではなく、代わりがいないということです。実際、あなたは唯一無二の存在なのです。
これを心の底から感じることが大事です。
私のことで言えば、私はテンション高くありません
ヨガインストラクターさんの中には底抜けに明るい人っていますよね。普段からとても明るくて人付き合いも大好きという方々が。こういった方々は本当に尊敬するのですが、私はそういう人とは根本的に異なります。
底抜けに明るいというよりかは、淡々としているタイプです(暗くはないですよ)。クラスでは普通に笑いますし、他愛もない話もします。
スポーツも大好きで野球やテニスなどもやってきており、声を出して活動もしております。日常生活では普通の人のテンションです。
特別なテンションであったり、すごく社交的で素敵なタイプではないということです。それを認めてさらけ出すと、そういうものなのね、ってことで生徒さんに認識されます。そういう人なのね、という認識で、それでも通ってくださっている方々にはとても感謝しています。
そして、変な話ですが、私が私に対してそれでOKということを認めております。
終わりに:自己承認欲求は他者を承認することでも満たされる
これは朗報です。他者に対して承認することは、自己の承認にも影響するそうです。
ですので、他者を褒めて認めて、相手の尊厳を配慮されている方というのは、自己承認が満たされている傾向にあり、落ち着いていると思います。
過剰な欲求というものは、承認欲求であれどんなものであれ、そのコントロールに苦しめられます。
欲求に振り回されない第一歩として、あなたの目の前にいる人へ祝福を投げかけるというのはいかがでしょうか(その人は自分自身かもしれません)。祝福は、根元の部分で承認と同じです。他者を祝福することで、自身を祝福し承認することに繋がります。
自分への承認ができていると「私と同様に目の前の人も素晴らしい人なんだ、かけがえのない人なんだ」と素直に思えます。
私も祝福を投げかけられる人へと成長したいと思っています。
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