(7回目)『お酒のせい』『病気のせい』『遺伝のせい』『脳のせい』それって本当に?を考えてみるワーク

○お酒、病気、遺伝、脳のせいであるのなら、飲酒欲求が湧く事に対して理由なく起こります。あなたはどうですか?


○お酒、病気、遺伝、脳のせいであるのなら、お酒を手にする・買う・飲む事は無意識な状態で行われます。あなたはどうですか?


○遺伝であるのなら、子供の頃から症状が出ていなければおかしいです。
あなたは子供の頃から依存症でしたか?



質問の仕方が極端だと思う人もいると思います。
そんな人は、自分は何を守りたくてそう思ってしまうのか、何を恐れてそう思ってしまうのか?考えてみて下さい。
必ず答えが出ます。
アルコール依存症は自分がお酒に依存している単なる”状態”です。
もっと言えば、自分がお酒にしがみついて離れようとしない”状態”です。
病気として診断されますが、厳密には単なる依存しているという”状態”です。
本当にただお酒が好きなだけであれば、自分にとっての適度な量で満足できるはずです。
でも、アルコール依存症者は泥酔・酩酊になるまで飲んでも満足感は得られません。
メンタルの”異常”であり、メンタルの”問題”であるのだから、そこを満たせる自分に合った何かでなければ満足感が得られるはずがないからです。
暇な時間が苦痛で、時間浪費のためにお酒を飲む=苦痛な時間からの逃避行動=何もすることがなく、やりたい事も無くなっている自分のメンタルの異常。
異常な飲酒欲求や酔った状態に執着=見たくない・感じたくない思いや感情からの逃避=ストレスによるメンタルの問題です。
お酒の効果、病気としてのアルコール依存症の説明、遺伝や脳の異常などの研究結果など、自分の責任からの逃避に使えるモノが多いですが、それらの情報を自分の責任逃れのために利用しているのは自分自身です。
自分の恥の観念や責められる事への不安や恐怖に囚われて何かのせいにしていては、いつまで経ってもそれに纏われ続けます。
それは別のメンタルの問題を作り出したり、周りからの理解や協力を遠ざけ、信用・信頼をより失い、更には自己受容をしない事による自尊心への自己攻撃ともなっていますから自己肯定感も下がっていきます。
何かのせいにしてどんなに理由付けしようと、お酒を自分の中に取り込んでいるのは自分自身です。
お酒の毒性や悪い効果を引き出しているのは自分です。
お酒に飲まれているのではなく、自分がお酒を飲んでそれを引き出しているに過ぎません。
自分をアルコール依存症にしているのは自分以外には存在しません。
誰かのせい、何かのせいにするのには、自分なりの理由があるでしょう。
その理由は、間違いなく不安や恐れであるはずです
その不安や恐怖とも、自分が自分で向き合う必要があるんです。


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