(8回目)家族に対する思いを確認するワーク
○あなたは家族に何を求めますか?(関係性、わかってほしい、認めてほしい、など)
○あなたは家族の言い分や話しを聞く気がありますか?
○家族は敵、邪魔だと思いますか?
○家族に本当に関係を切られてしまったら、あなたは自分がどうなると思いますか?何を思い、何を考えると思いますか?
アルコール依存症者には、家族の事を『自分の事を理解しない敵』『こちらの了解なく入院させた悪』として何年も憎んでいる人もいます。
『そんなに憎しみしかないのなら、何で関係を切らないの?』と思います。
自分の言い分ばかり主張して、家族の言い分には聞く耳持たない人もいます。
逆に、家族がそうである場合もあります。
自助会で、家族が過去の話をしている最中に「うるさい」「もういい」「いい加減にしろ」と止める人もいます。
家族の依存症者の話に対し、家族が責め立てたり追及したりする場合もあります。
でも、お互いに縁を切らないのは、自分にとっての不都合があって、それを恐れているからではないでしょうか?
お互いに求めている事、必要としている部分があります。
お互いに言いたい事や聞いてほしいこともあります。
不満をぶつけあってるだけだから解決はしないんです。
言葉だけで何とかしようとするから、お互いにうまくいかない場合も多いです。
手紙のやり取りでお互いの本心を届け合う方法があります。
伝えるコツは、表にある怒りや憎しみだけでなく、その裏の不安や恐怖も明かし、その上で要望を伝える事です。
アルコール依存症者の家庭の家族関係が崩壊して修復が難しいのは、
自分がなり、家族側がなり、お互いにであれ、
①家族間での上下関係がある事
②自分の主張ばかりする事
③相手の言い分を聞く気がない事
だからです。
家族関係が良好である依存症者家族は、ここをしっかりと改善されています。
家族側にも依存症者家族特有のメンタルの問題(怒り、憎しみ、悲しみ、不信用、不信頼、嫌悪感で何から何まで気に食わなくなっている事、子供にしたらアダルトチルドレン化や毒親問題による精神疾患、など色々と)があります。
自分が回復に取り組むまでに時間がかかればかかる程に、家族の問題も深刻になっていくため、自分から歩み寄る方が早かったりします。
家族への自分の本当の思い、一度よく考えてみて下さい。
捨てられてしまわない事こそが、最高の「ありがとう」なんですよ。