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ロックへの道 ~ドラムへの誘い~

昨今、デジタルの発達により、楽曲はPCで一人で作れてしまう。
さらにSNSの発達でそれを発信し、ライブをやらなくても活動ができる。
とても良いことだと思っている。
かつてなら埋もれてしまうかもしれない才能が表に出るし、どんな人とでもコラボできて音楽の幅も広がるので面白い。(歌い手とボカロPの名前が中々覚えられないけど・・)

だがしかし、かつてバンドマンだった私としては、若者たちには是非楽器を持ってバンド活動もして欲しいと思う。

という訳で、取り急ぎインディーズだけどドラマーだった私が、ドラムを好きになってもらうため、ドラムの特徴と向いてる性質を語ろうと思う。

ドラムは、ボーカル、ギター、ベースの後ろにいてリズムを刻む楽器である。一番後ろにいるので当然、目立たない。
ドラマーで目立っているのは一部の人(日本だと、ヨシキやホルモンのナヲさんとか)だけである。
変態的音楽マニアは置いておいて、普通の人がこのバンド好きー、と言う時、ボーカルやギターの名前は出てきてもドラマーの名前はまず出てこない。

つまり、目立ちたがりの人はボーカルかギターをやった方が性分に合うだろう。

ドラムは目立たないが、リズムと曲のスピードを支配できる。音楽にとってリズムは要であるから、ドラムはバンドの要である。
目立たないけど、曲に一番影響があるという点を鑑みると、闇の支配者的要素があるので、あだ名が裏番(もしかしたら死語。裏番長の略)だった人は向いているかもしれない。

リズムやスピードは一定でないといけない。
どんなにライブで興奮気味でも、一定でないといけない。
ドラムが走ったり、止まったりしたら大惨事なのだ。ある意味、一番ごまかしが効かない怖い楽器であるといえよう。
特にハードコアパンクなどのジャンルだと、スピードと弦楽器隊の音の歪みでリズムを見失う危険性を伴う。
どんな時にも心は冷静に保ち、リズムを一定に刻み、バチッと皆を合わせないといけない。

興奮すると我を忘れるタイプ、パニックになるタイプの人は向いていないであろう。そんな貴方は多分ボーカルが一番良い。ボーカルは狂っている方がカッコイイ。
真面目だけが取り柄でして、、という貴方はドラム向きである。

ドラムはとにかく体力が要る。おそらく、ボーカルの次に体力がいるのがドラムではないだろうか。持久力に自信がある人はドラマー向きだ。
しかし、体力が要る=体がデカい方がよい、というのは誤りである。Slipknotのスーパードラマー、故ジョーイ・ジョーディソンはどちらかと言えば小柄である。

ドラマーは、戦隊モノに例えるとイエロー、カレー大好きなぽっちゃりさん、というイメージがぬぐえないがそんなことは断じてない!

(誰もそんなこと言ってない?言われたことがあるんですよ私は!)

冒頭にドラムは目立たないと書いたが、ステージ上からだとほとんど客席が見えない。スモークやらタバコの煙やら(今は禁煙なのか?)
の影響もあるし、ライブハウスの作りにもよるが、案外ステージというのは奥行きがあるもので。
つまり、立ち上がって前のめりにでもならないと盛り上がっているお客が見えない。逆を言うと、客が少ない時も見えないので、モチベーションに影響を及ぼさない。

小心者で人前で楽器なんて、、と思っている貴方にはドラムはピッタリだ。
お客が少ない事でやる気をなくすこともないし、
お客が入りすぎて緊張する事もない。だって、なんも見えないんだから。

総合すると、ドラマーに向いているのは、、、

小心者で真面目な持久力のある闇の支配者

何かコワ・・。

色々書いてみたが、結論からするととにかくリズムを刻みたい!と思った人はドラマー向きである。
もしくはベース。
どちらかを触ってみて、テンションが上がる方を選ぶと良い。

盆踊り好き、ラップ好きも多分ドラマー向き


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