見える と 見られる
星が見える
星が見られる
どちらの文も正しい日本語ですが、読んだ時に受ける印象は違います。
「見える」は特に意識をせず空を見上げた感じ、一方「見られる」は、見たいと言う思いがあるという印象を受けるのではないでしょうか。
クイズ形式で考えてみると、もっとはっきりするかもしれません。
映画が無料で(見える ・ 見られる) ー>見られる
窓から空が(見える・見られる) ー>見える
いかがでしょうか?
英語でも、to watch, to look, to see、と「見る」には三つの言葉があり、使い方が違いますね。英語のルールにはぴったり当てはまりませんが、以下の様に翻訳すると違いがわかりやすいようです。
レッスンでは、窓から何が見えますか?とお互いに聞いて答える練習をします。私が以前住んでいたところは住宅街でしたので、「向かいの家が見えます」「ごみ置き場が見えます」というと、日本らしいですねとよく笑われました。
「見られる」の場合は、映画やアニメを例にして、「~さんのネットフリックスで日本のアニメが見られますか」と質問しました。テレビや、スマホ、パソコン、映画館、無料、有料などの言葉を使うと文が作りやすいかと思います。
また上の絵にあるように、「聞く」と「聞こえる」にも同様の違いがありますので、同じように教えることができます。
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以前、見えるは、見たくないのに見えると教えたのですが、カメラの移り具合が気になって、私が「私が見えますか?」と訊ねた時、「私は先生を見たいですから、見られます、ですね。」と言われてしまいました。
文法のルールがあるとはいえ、なかなか一筋縄ではいかないですね。