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【定期テスト】生徒の❝改ざん❞で困っている先生に送るメッセージ!

私は中学校の常勤教諭を11年経験しました。
定期テストの返却をしていると、解答用紙の❝改ざん❞をしてくる生徒がいます。

20代の頃、私はスキャナーで全生徒の解答をコピーして証拠として保管していた時期があります。
目的は、生徒から採点ミスの訴えが出たときに、照らし合わせて確認するためです。

でも、あるときからやめました。

この作業に『価値はない』と思ったからです。

生徒理解の先で、行きついた結論!

生徒の中には、「○○点以下だったらスマホを没収!」(←どう考えても親から一方的に押し付けられたでしょ!)という条件で試験に臨んでいる生徒がいます。

自分の1、2問の採点ミスでそのスマホ没収が回避できるならそれでいいじゃないか、と考えられるようになったのです。
#10点とか20点とかの改ざんをする生徒はさすがにいない

30代になってからは生徒が採点ミスを訴えてきたときは、もうそのまま「あーごめんね!」と言って丸にするようにしていました。

#ただし!採点の段階で記号問題で間違えている生徒の解答欄には、全て私の手で❝正解の記号❞を書き込んだ
#未記入で空欄の解答欄には、それがわかるように赤ペンで印をつけた

❝ルールの番人❞になることが学校の先生の仕事ではない!

私は、生徒の立場で考える「生徒理解」が大切だと思っています。
生徒理解とは、どこの家が母子父子家庭か…とか、どんな経済状況か…などを変えようもない事実や実態を教員がいちいち把握するようなことではなく
自分の指導が生徒の目にはどう見えるか?
行っている教育活動がどのくらい効果(定量的な考え方)があるのかを考える視点を持つことが大切
だと考えます。

それが生徒と先生が互いに信頼関係を築くための重要な視点ではないでしょうか。
まず教師である自分が生徒のことを「無条件で信頼」することが大切だと思うのです。私は解答用紙のスキャンをやめてよかったと思っています。

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