【クレーム解決】「生徒が広がって邪魔!」への対応!
「下校時、おたくの生徒が道いっぱいに広がって邪魔だった!」という電話クレームが来たとき!あなたはどうされますか?
その電話対応と生徒への声掛けについて書きました。
コレ↓↓がある場所かどうか?確認して!
電話を受けたら、まず最初にやること。
電話を受けたら状況確認をしてください。
そんなの当たり前だ!と思う人もいるかもしれませんが、意外と「あっそうなんですね。申し訳ありませんでした。」と、いきなり謝罪したり、生徒に指導しておきます!と言っちゃう先生も多いです。
(学校は便利屋で、言えば何でもやってくれると思われて幸せになる人は、教員も生徒も地域住民も含めて誰もいません!)
まず最初に言うべきは「状況を知りたいので、詳しく事情を教えてください!」です。
場所と進行方向と時間
必ず場所を聞いてください。(その後、生徒と自転車の進行方向、生徒に遭遇した時間を聞きます)
場所を聞く理由は、そこが❝自転車歩道通行可❞かどうかを確かめたいからです。
(下の写真のような青い標識があるかどうかを確認します)
この標識がある場所は、歩道を自転車が通ることができます。
なければ歩道は歩行者が優先となります。この事実確認をする価値は大きいです。
要するに、自転車(クレームをされている電話主)が通っていい場所だったのかどうかをはっきりさせるのです。
※注意 自転車歩道通行可の標識がなくても、自転車が歩道を通行することができる場合もあります。例えば、13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が自転車を運転しているときです。
自転車は、車道が原則
道路交通法上、自転車は軽車両と位置づけられています。
したがって、歩道と車道の区別のあるところは車道通行が原則です。
歩道は歩行者優先
自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。
歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。
※警視庁HPより引用(↑)
生徒が邪魔だったのは事実だったとしても、自転車側に過失がある可能性もあるのです。
教員が電話で詳細な事実確認をせず、生徒に「交通マナーを守りましょう」と伝えてチャンチャン終わり…では本質的な解決になりません。
その結果、もめるなら警察へ相談
クレームの電話対応で、一教員や一般市民が、法律にのっとった完璧な対応するのは現実的ではありません。また、双方が相手を言い負かすことが目的になったやり取りをするのも不毛です。
ある一定のところで「道路交通法等に関して不確かなことはお伝えしかねます。より詳細な対応をご希望される場合は警察にご相談ください。」とはっきりと伝えましょう。すべてを学校が請け負う必要はないのです。
【おわりに】生徒への声掛けのしかた
もし、該当生徒がわかり個別に指導をする際は、生徒側の言い分もよく聞き、状況のヒアリングをきちんと行いましょう。
また、集団指導をするなら、通行人とトラブルが起きたときの受け答えについて、生徒達に考えてもらったり、話合わせる時間を取ることをお勧めします。
あるいは、自転車歩道通行可の標識の意味について先生が話をしたりするの
も生徒の交通マナーの向上に効果的だと考えます。
ピンチはチャンス!ぜひ、クレームの電話を生徒の学びに昇華させるチャンスだと捉えて対応してみてください!
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
by きよみ(kiyomi🍊)