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新しい挑戦の面白さに、ルールを知ってはじめて気づいた話。

今年3歳になる娘が最近になって、パズルやブロックなどいろいろと遊べるおもちゃが増えてきました。自分が20代の頃は、ゲーム業界にいたのでおもちゃやゲームを子どもに届ける側で仕事をしていましたが、実際に親の立場になって「あー、子どもが遊べるものが増えるだけでもこんなに親は嬉しいのか」と、実感する日々です。

例えば、Amazonのキッズタブレットで遊べるこんなパズルゲーム。ダンゴムシが右端に進めるように、適切な大きさのブロックで穴を塞いで道をつくってあげるなんてことも出来るようになりました。

無事に右端へ渡れるとケラケラと笑ってます

半年ほど前に初めて娘が自分でアプリを選んで遊ぼうとしたときには、何をすればいいゲームなのかよく分からずに一瞬でやめてしまっていましたが、いまではずっとダンゴムシを右へ右へと運び続けています。

そんな新しいゲームの面白さを知った娘の姿をみて、仕事の場でも「新しい挑戦のルールが分からないから、面白くない」ということ、けっこうあるなと思ったりしました。


新しい挑戦で最初につまずく穴

自分自身、これまでベンチャー3社で仕事をしてきて、いまも新規事業開発をしているので、比較的 挑戦する機会が多い方ではあるのですが、

そんな新しい挑戦をする中であるあるなのが、

「なんかよく分かんないから、つまんなそう」

と思われてしまうこと。

例えば、現在所属している音声配信業界も、いまでこそメディアなどで特集を組んでもらえるくらいに注目が集まってきている業界ですが、

2年くらい前までは「動画の方が良いでしょ。音声配信でなにができるの?」くらいに思う人が日本では多かったので、音声は古くてつまらないと感じている人にもけっこうお会いしました。

そんな状況を変えたのが、いまパーソナリティとして活躍されている方々なのだと思っています。

「音声配信はこうすると、こうなるんだ」
「声で届くとこんな気持ちになるんだ」
「だったら、この話をわたしもしてみたいな」

そうやって、声の取り扱い説明書が出来上がっていきました。


※ご参考:以前、ゲスト執筆した下記の記事には、音声の注目度の変化について実体験したことを書いたので、こちらもよかったら読んでみてください。


新しいゲームジャンルも最初は面白そうに見えない

ゲーム業界にいたころも、新しいジャンルのゲームを届けるのがすごく難しい挑戦でした。

それこそ、

「ルールが分からないゲームは、面白さが分からない」

例えば、いま最も人気のジャンルとも言えるFPSゲーム。

自分も1年ほど前に初めてがっつりやり出して、こんな感じで機器揃えてハマってます


最近ではApex Legends(エーペックスレジェンズ)、VALORANT(ヴァロラント)といったいろんなFPSゲームが日本でも人気となっていますが、その人気が高まったのもこの数年のこと。

1990年代、日本でドラクエが発売された頃に海外で生まれたFPSは、世界の一大ゲームジャンルとなりつつも、

「こんな難しいの、日本じゃ流行らないよ」

と言われ続け、一部のコアゲーマーだけがやるものと思われていました。


それが、2015年のスプラトゥーンの発売、2017年のPUBGやフォートナイト、荒野行動のリリースをきっかけに、一気に日本で人気のゲームジャンルと言える存在になっていく。

そこには、もちろん「面白いゲームが生まれたから」という根本理由がありましたが、YouTuberやVtuberのゲーム実況が火付け役となっていました。

YouTuberが「好きなことで生きていく」を合言葉にメディア露出を増やし、認知が大きく広がっていったのが2014年。Vtuberが生まれたのが2016年。

その翌年、2017年にPUBGが大ヒットするのですが、これをきっかけに多くの配信者の方々がFPSゲームを使ってコラボしたり、ゲーム大会を開くようになっていきました。
(自分も、兄者弟者さんや電脳少女シロさんとかよく見てました)


「いきなり自分でやるには難しく、ルールも分かりづらいFPSゲーム」

でしたが、そんな配信者のゲーム実況を見て、視聴者もその楽しみ方を理解できるようになっていったように思います。


既存コミュニティから広がる面白さ

以前、プロモーションやクロスメディア展開を担当させてもらっていた「妖怪ウォッチ」というゲームでも、同じ問題に直面したことがありました。

バトルRPGの本編作品とは別に、「妖怪ウォッチバスターズ」という新しいゲームシステムの外伝作品を子どもたちにどう遊んでもらうか


この際にもいろいろと実践しましたが、その中でも一番やってよかったと感じているのが、「本編作品のミニゲームとして先に遊んでもらう」ということでした。

まずは、新しいゲームの要素を絞って理解しやすい形で届け、「こんなに面白いんだ」と気づいてもらってから、ボリュームたっぷりのゲームをあとから届ける。

これによって、「新しいものを面白がれる文化」を既存のゲームコミュニティの中にうまく創っていくことができたように感じています。

この「ルールが伝わりやすい人から、順番に伝えていく」というのはいまでも意識していることで、広げていきたい新しい何かがあるときには考えを深めるとっかかりとしておすすめです。


最後に

いまも音声業界でいろいろと挑戦をしているので、面白がってもらえるような音声プロジェクトのモデル作り、興味ある方いたらTwitterのDMとかで連絡いただけると嬉しいです。


編集後記

今回の記事は、Voicyで募集されていた「#子どもたちから学んだこと」というテーマの放送をいろいろと聞いていた中で、ふと思ったことを記事にしてみました。

最近だと、noteでも活躍されてる野本響子さんの放送が面白くてよく聞いていて、今回のテーマ企画の放送もマレーシアの学校での実体験なども元にしたお話がとても考えさせられる内容だったので、ぜひ聞いてみてください。


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