伸展型腰痛の鑑別テスト8選〜股関節・骨盤・腰椎〜
こんにちは!腰痛マガジンメンバーのこじろう(@reha_spine)です。
『伸展型腰痛』に対しての評価方法については最終章です。
前回は体幹伸展時の「腰椎骨盤リズム」について、骨盤と腰椎の動き方を各相に分けて説明させて頂きました。
そして過去の記事で胸郭についてまとめたものを合わせてご紹介します。
なぜ、骨盤と胸郭かと言いますと・・・
立位からの体幹伸展動作では骨盤と胸郭の両方のマルアライメントが強く関与します。
そこで、これらの記事で骨盤や胸郭の評価が行えるようになったところで、最終章である今回の記事は「体幹伸展時の鑑別テスト」について考えていきたいと思います!
今回ご紹介する鑑別テストは、特殊な手技を用いるわけではなく、誰でも簡単に疼痛の原因を評価できるようなテストを複数ご紹介させて頂きます。
それによって問題が股関節 or 骨盤 or それより上位なのかを鑑別できるような内容になっております。
今回の記事はこのような方にオススメな内容となっております😊
👉伸展時の腰痛に対して評価が苦手な方
👉問題が胸郭 or 骨盤 or 股関節か鑑別しづらい方
👉疼痛がどの組織から発生しているかの評価が苦手な方
ではさっそくいってみましょう!!
▶︎股関節前面筋の柔軟性低下による鑑別テスト
このテストの目的は以下の通りです。
【目的】「股関節前面筋の柔軟性低下」が問題で生じる伸展型腰痛を鑑別する
体幹が伸展するには骨盤は後傾しなければなりません。
と、いうことは骨盤を前傾させる股関節前面筋が硬いと体幹の伸展動作を妨げることになります。また、骨盤前傾位のまま伸展することで腰椎には過度な伸展ストレスが生じます。
片側の股関節伸展可動域制限は後屈に伴う寛骨後傾運動に左右差をもたらします。
ここでは股関節前面筋の問題かどうかを鑑別できるテストを2つご紹介します。
テストを行う前にまずチェックしておくことが2点あります。
①股関節伸展可動域の左右差
②立位時体幹伸展時の両側ASISの可動性
(寛骨可動性の左右差)
①・②で可動性の低下している側を評価対象としていきます。そのためこれらのチェックを行っていた方が次のテストがよりスムースになります。
ではテストを2つご紹介します。
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