「自分の意識を広げる旅」のゲームをしよう やがてすべての空間は意識になる
僕は、朝、早い時間、
世間が騒がしくなる前に、
目をつぶって、椅子に座り、
息を整え、頭の中のお喋りを
一時、止める時間を、
毎日、欠かさず、
数十分間、作っています。
心のお喋りは止めますが、その間、
感覚や、意識は自由自在です。
逆に言い換えると、その時間は、
僕にとって、外出などよりも、
一日の中で、ある意味、
一番、心が自由な時間です。
毎日ではありませんが、
僕は、時々、自分の意識を、
広げるゲームをします。
それは、
ある事実を知った事が、
きっかけになりました。
米国の科学者の女性、
ジル・ボルト・テイラー博士は
1996年12月10日
(当時37歳)
突然、脳卒中に襲われました。
あとで判明したのですが、
彼女はその時、
左脳の機能失っていて、
時間が経つにつれ、
喋る事も、立っている事も
出来なくなりました。
やっと、深刻さを自ら察知した
彼女は、なんとか友人に、
電話をするのですが、
声は出ますが、
言葉が出てきません。
友人は、彼女の声を聞いて、
ただ事ではない事を感じて、
救急車を向かわせて、
彼女の命は救われました。
当日、発症してから、
次第に症状が進み、
救急車が来るまでの
4時間の間、彼女は
数々の不思議な体験をしました。
身体を支えるため、部屋の壁に、
自分の手をつくですが、
どこからが自分の手で
どこから壁なのか、
境目が分かりません。
やがて、意識はどんどん広がって
自分がまるで宇宙と同じくらい
大きくなったように感じていました。
左脳は、切り取りの役割があり、
自分の体がどこから始まり、
どこで終わるのかという境界を
認識する役割を果たしています。
その機能がシャットダウンした。
つまり、私は「私」という個の
感覚を失っていたのです。
しかし、彼女は、その時、
生死の境をさまよっていたのに、
なぜか、とてつもない
多幸感に包まれていました。
その後、彼女は、リハビリを
開始し、しだいに、人格を
取り戻し、8年間で正常な
生活を送れるようになり、
仕事にも復帰したのです。
僕は、この話を読んで、
深い意味を感じて、
「物理的に脳卒中を
起こさなくても、左脳の
活動を意思で制御すれば
僕が以前、体験した、
(すべてはひとつ)という
意識、宇宙の真理や
彼女の持った多幸感を
いつでも、体験する事が
出来るのではないか」と
考えたのです。
まあ、そう言っても、
大げさに、力を入れて
するのではなく、
あくまでゲームですから、
軽い気持ちでやっています。
僕のゲームの方法ですが、
まず、椅子に座って目をつぶり
呼吸を整えて
自分の意識を胸の部分に
下ろします。
そして、落ち着いたら、
その意識を、
だんだん身体より大きくし、
やがて、意識は部屋の中
いっぱいに広がる感覚を
意識の中で作ります。
身体が広がる意識ではなく
胸の部分から体を通り抜け
意識だけが広がるイメージです。
そのまま、意識は天井を
すり抜け、家の内部構造を
見ながら、
スゥーと屋根も通り抜け
家よりも大きくなり、
グーグルアースの
航空写真の目線で
少しずつ高度が上がり、
雲を通り過ぎます。
人も車もゴマ粒のようです。
そのうち、地平線は
丸みを帯びて来て
地球が、丸い事を再認識します。
更に、高度を上げると
空は暗くなり、
そこは、すでに宇宙空間です。
無音で、風も無く、静けさだけが
あたりを覆っています。
すぐに月を横目に。
地球はしだいに小さくなります。
他の惑星を遠くに見ながら
加速して、やがて、僕はいよいよ
太陽圏を飛び出します。
そして、とても広い場所を
通り抜け、ついに自分が居た
ミルキーウエイの
銀河を飛び出します。
意識は銀河よりも大きくなって
いますが、目線はひとつです。
周りには、黒い宇宙を
背景に、様々な色で、
光り輝く、数えきれない銀河が、
見渡す限り、広がっています。
そのまま景色を楽しみ、
その空間にしばらく滞在すると、
突然、何の前触れもなく、
宇宙に、
聞きなれた効果音が鳴りだし、
セットした携帯のタイマーが、
光よりも早い速度で、
僕の意識を、
地球の僕の部屋の椅子に
引き戻します。
こんな、頭のいかれたゲームを、
時々、楽しんでいる事を
僕は今、白状します。
ぶっ飛んでいて、それを、
大真面目に、実験している事に、
自分でも、笑えますが、
感覚としては、
ディティールも詳細で、
案外、リアルに感じます。
到達点も、日によってまばらで、
月まで、冥王星まで
銀河の端までと、様々です。
まあ、
誰にも迷惑をかけていないし、
当然、人には話しません。
宇宙服もいらないし、
幸い、お金もかかりません。
おそらく、危険もありません。
そして、身体に戻った僕の心は、
テイラー博士ほどではありませんが、
心地よく、不思議な多幸感に、
ふんわり包まれています。
この感覚は、一日中続きます。
自称、「ぶっ飛んでいる人」
「本当に素直な人」
「最近ストレスを感じている人」は、
おふざけとして、ぜひ、お試しを。
読者の皆さんに、
良い事が
雪崩のように
起きますように。