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みんなが しているからといって 必ずしも正しい事とは かぎりません

子供が、親にゲームを
買って欲しい時、
よくあるセリフは、
「友達みんなが持ってる」
「みんないいって言ってたよ」
です。

それを受けて、親の方も
「みんなじゃないでしょ」
などと答えます。

毎日の暮らしの中でも、
私たちは、
「みんな旅行を楽しんでる」
「みんな家を買っている」
「みんな車を持っている」
と、周りと自分を比較して
人数が多い人の
意見や、行動が、
社会的に正しいもの
だと感じています。

常識とは、
多くの人がしている事。
つまり「人並み」を
基準にして
そこから、自分が
外れているか、いないかで
自分の価値を決める
という事です。

それが、極端に進むと、
いつのまにか
「空気」という得体の知れない
物となり、社会に蔓延します。

先の大戦前、国中が
「イケイケムード」になり、
その後、戦争が
始まった時は、
国民が反戦を叫べない
空気になっていました。

戦争末期、
国内に敗戦ムードが
高まった時も、戦争終了に
舵を切れずに、
みんなが
「そういうご時世だ」と、
生徒、児童にまで竹槍を
持たせました。

結果、
米軍による東京大空襲、
原爆投下で、
国民の大量虐殺が
行われるまで、
結局、戦争は、
やめられませんでした。

人は、一人一人は正しい
判断が出来るのに、
誰かの顔色を伺い、
「みんなの総意」という
空気が作られてしまうと
悪しき行動と分かっていても
やめる事が出来なくなります。

「テレビで言ってたから
ホントだもん」も
同じ概念のものです。
社会の空気を作って
誘導する事に、マスコミが
利用される事もあります。

人と違う事がはずかしい。
人並みでないのは、
自分が劣っている。
競争で負け犬になっている。
と、人と比べる事は、
自己嫌悪、自己否定に
直接つながり、
不幸に向かう道です。

運よく、勝ったら勝ったで、
自分より実力がある人は、
必ずいますから、
どこまでいっても、
本当の安心は得られません。

横並び、人並み、常識、
当たり前、競争。勝利。
正儀、名声、出世、
喝采、イケメン、美人
これらはすべて、
誰かとの比較で
成立するものばかりです。

人の価値観は、
それぞれ違います。
人と、その価値の優劣を
決めず、比較しないで、
他の人とは関係ない所で、
自分が楽しいと思う
価値観を大切にする
事こそが、重要です。

全ての不幸は
比較から始まります。

読者の皆さんに、
良い事が雪崩のように
起きますように。


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