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カルナータカ旅行7日目 マディケリ(Madikeri) → チャンナラヤパトナ(Channarayapatna)

緑豊かなクールグに別れを告げ、次の目的地へ移動する。

…のだが、実は昨晩の時点では、次に行く場所をまだ決めかねていた。
当初の旅の計画は、「バンガロールから内陸を西方向に進んで行き、アラビア海に面した港町マンガロールに出て、そのままゴアまで北上する」といったざっくりしたものだった。

クールグとマンガロールはバスで4時間ほどの距離なので、そのままマンガロールまで抜けてしまっても良かった。
しかし、ここまでトントン拍子で旅が進んでいたため、日程にかなり余裕がある。

地図を見ると、クールグはケララ州とも近く、州境には希少な野生生物を保護する自然保護区が点在している。
そこまで足を伸ばそうかとも考えたのだが、バスターミナルでの聞き込みによると、ケララへのアクセスは良くないとのことだった。

結局、少しだけ東に戻って、ジャイナ教の聖地というシュラヴァナベルゴラ(Sravanabelagola)に行くことにした。

マディケリのバスターミナル

というわけで、9時半発のバスに乗る。

幹線道路には中規模の街が点在している。

シュラヴァナベルゴラへの直行バスはなく、一旦その手前のチャンナラヤパトナ(Channarayapatna)という街に向かう。

約3時間半ほどでチャンナラヤパトナに到着。
バスターミナル近くのゲストハウスにチェックインして大きな荷物を置き、再びバスでシュラヴァナベルゴラへ向かう。

バスで約20分。
ジャイナ教の聖地に到着。

バスターミナルは閑散としており、聖地らしさは微塵も感じられない。
周辺には南インドの田舎町によくあるような、野菜や果物を売る屋台が連なる。

シュラヴァナベルゴラには2つの岩山が存在しており、高い方(ヴィンディヤギリ Vindhyagiri)には巨大なゴマテーシュワラ像、低い方には(チャンドラギリ Chandragiri)にはジャイナ寺院が建てられている。

ジャイナ教とは
マハーヴィーラ(ヴァルダマーナ、前6世紀-前5世紀)を祖師と仰ぎ、特にアヒンサー(不害)の禁戒を厳守するなど徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教。

Wikipediaより

まずは、ヴィンディヤギリの方から登ってみる。
614段もあるという石段を裸足で登っていく。

息を切らして頂上まで行くと、高さ18mのゴマテーシュワラ(別名バーフバリ)像が出迎えてくれた。

これは981年に切り出されたもので、一枚岩からの石像としては世界最大級の大きさを誇るらしい。

豆知識
12年ごとの祭りでゴーマテーシュワラ像は牛乳やギーなどを注がれる。21世紀にはいってからは2006年と2018年にこの祭りが行われた。
ザ・タイムズ・オブ・インディア誌が2007年にインドの七不思議を決める投票を行ったとき、ゴーマテーシュワラ像は49%の票を集めて1位になった(なお、七不思議にはほかにハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)やタージ・マハルなどが選ばれている)。

Wikipediaより
聖地らしく、着飾っている人や揃いのサリーを着ている人が多い。
下山

頂上でちょっと休憩してから、チャンドラギリへ。

チャンドラギリは低いので、簡単に登れる。
岩山の中腹に小さな寺院がいくつか点在している。
装飾や神像はヒンドゥー寺院のものと似ているが、ヒンドゥー寺院ほどの派手さはない。

合わせて2時間ほど滞在して、チャンナラヤパトナに戻る。

チャンナラヤパトナのバスターミナル周辺はかなり栄えていた。

今日の観光はこれにて終了。


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