カルナータカ旅行10日目 マンガロール(Mangalore) → ウドゥピ(Udupi) → ムルデシュワラ(Murdeshwar)
今日の予定。
マンガロールを出発し、ウドゥピで途中下車して少しだけ観光し、最終的にムルデシュワラまで行く。
9時にマンガロールのバスターミナルを出発する。
ぎゅうぎゅうのバスに2時間ほど揺られて、ウドゥピに到着。
13世紀に創建されたというクリシュナ寺院を見学する。
木造の寺院で、夏に旅したチベット仏教寺院と雰囲気が似ている。
海沿いの街なのに、どことなく山中にいるような錯覚を覚える。
次はムルデシュワラへ。
マンガロールもそうだったが、ウドゥピのバスターミナルは初見殺しだ。
系統番号があるわけでもなく、バスの色に統一性があるわけでもなく、どのバスが目的地に行くのか非常にわかりにくい。
海沿いの地域に出てから、心なしかバスの運転も乱暴になった気がする。
港町特有の粗暴さが見え隠れする。
分かりづらいバスターミナルで、係員に「ムルデシュワラに行きたい」と告げると、「あっちの方だ」と指さされる。
そんなことを何回か繰り返して、1台のバスに辿り着く。
そのバスの車掌が現地の言葉で何か言う。
地名のような単語を繰り返すので、おそらくそこで乗り換えろということなのだろう。
ぼくが乗り込むとバスはすぐに出発した。
いかにも南国の幹線道路といった風景の中を走る。
窓から吹き込む涼風やバスの揺れが気持ちよく、うっかり眠ってしまう。
1時間ほど走ったところで、車掌が「ここで降りて、別のバスに乗り換えろ」とぼくを起こした。
そんな感じで、3台のバスを乗り継いでムルデシュワラに到着した。
何もないところで下ろされる。
ムルデシュワラには大きなヒンドゥー寺院があるという話だったので、門前町として賑わっているのかと思っていたが、今のところは全くそのような気配がない。
予想との違いに困惑していると、寺院に続く大きな門を発見。
門をくぐって、一本道をひたすら歩く。
寺院に近づくにつれ、バスや車の往来が激しくなり、たくさんの巡礼者が姿を現した。
寺院の近くは門前町としてかなり栄えている。
寺院近くのゲストハウスに荷物を置いて、さっそくムルデシュワラ寺院に向かう。
ムルデシュワラ寺院は、20段のゴープラム(塔門)と巨大なシヴァ像で有名なヒンドゥー寺院。
とにかくすごい人出だ。
想像以上の賑わいである。
制服を着た子どもが多い。
学校行事の一環として、寺院にやってきているのだろう。
さて、寺院に潜入。
ひどい混雑だ。
港町特有の蒸し暑さと人いきれが混ざり合い、暑さに強いはずのインド人も額に汗を浮かべている。
寺院の混雑から抜け出すと、衝撃の光景を目にする。
寺院の北側に広がるビーチが凄まじい熱気なのだ。
インド人は基本的に、水着を着て海水浴をすることがない。
ここでも、服を着たまま沐浴する人が多い。
ビーチの喧騒に圧倒されつつ、巨大なシヴァ像を見に行く。
世界で2番目に高いシヴァ像らしい。
寺院の見学を終えたところで、意を決して混沌のビーチへ。
予想をはるかに上回る熱気と混雑にくらくらしたところで今日は終了。
夕方になっても、寺院へ続く参道は大渋滞だった。