【映画鑑賞記録】ナワリヌイ
アレクセイ・ナワリヌイにフォーカスを当てたドキュメンタリー映画。早稲田松竹で鑑賞。
早稲田松竹の上映ラインナップ解説を見るまで、この映画のタイトルが人名であることも、ドキュメンタリー映画であることも知らなかった。
そしてこれは偶然だけど、今まさに彼のことが世界的なニュースになっている。
ロシア政府による巧妙な計画で危うく毒殺されかけたナワリヌイが、通信記録などの情報を巧みに収集しその陰謀の背景を解き明かしていく。しかし毒殺の首謀者がプーチンであるという確かな証拠を得てもなお、ロシアにおいては未だ不当に犯罪者扱いされ続けている。ナワリヌイを支持しデモに参加した一般人でさえ問答無用で投獄される。とんでもない世界。同じ2020年代を歩んでいる国家の所業とは思えない。
細部の理解が追い付いてないところが多分にあると思うけど、映画そのものの内容は決して難解ではないと思う。
上映時間98分と短めということもあり、割と楽な気持ちで鑑賞することができた。
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上記は僕が休職中、去年の8月頃に下書きを作って公開せずにお蔵入りになっていた内容だけど、ナワリヌイ氏死去のニュースを受けて「これは公開すべきかな」と思った。
その発表だけで「そうかー、自然死かー、それは運が悪かったねー」となるわけないんだよ。ウクライナもどうなってんの?
「死人に口なし」とは言うけれど、殺されるリスクのある人物には「自分が殺される可能性」「自分が殺されることで発生するメリット」「そのメリットを享受するであろう人物」などの記録を残しておく権利があるんじゃないか。
今のロシアがその権利を認めるとは思わないけれど。