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恵比寿 - Shake Shack
ふと、僕が小学生の頃に担任の教師から聞かされた話を思い出した。
「君は算数が得意だけど、音楽はダメだね」と言われるのと
「君は音楽がダメだけど、算数は得意だね」と言われるの
どっちも同じことを言っているけど、言われて嬉しいのはどっちかな?
会社にバーガー大好き女子がいた。彼女に「Shake Shack のハンバーガーをご馳走してあげる」という約束をまだ果たしていない。その子は同じ職場で働いていたけど、転職してしまったので会う機会は今やほとんど無い。
去年その子が退職を申し出たときのこと、ちょっとしたトラブルになった。よくある「強引な引き止め」があった。彼女は上司(♀)と二人で飲みに行ったりする程度に仲が良かったらしいのだけど、その上司から
「友人としては転職を応援したいけれど、上司としては転職を認めるわけにいかない」
と言われたそうだ。色んな意味で理解に苦しむ言葉だ。そもそも上司が認めようと認めまいと退職の権利が侵害されることはない。その上司は「友人として応援したい」なんて本当に思っているのだろうか。仕事のできる子だったし、大きな案件も抱えていた。「辞められたら面倒だ」ということしか考えていないような気がしてならなかった。
そこで冒頭に引用した、かつての恩師から聞いた言葉が脳裏をよぎった。応援したいという上司の気持ちがもしも本当なら、せめてきっと
「上司としては認められないけど、友人として転職を応援したい」
という言い回しになるものじゃないだろうか。もともと僕は彼女の上司を快く思っていなかったこともあるけれど、ますますその上司の言葉は信用できない、鼻持ちならないと感じるようになった。
その後も何度か、彼女は居辛さと罪悪感に耐えられなくなってくじけそうになっていた。でも僕は転職の意志は絶対に変えたらダメだと伝え続けた。そうして無事、彼女は転職することができた。
ちなみにその上司は、彼女の退職後にもそのことを話題にすることがあるらしく、「応援できる転職ならいいんだけどさあ」などと今でも自分の行為を正当化しているそうだ。ちなみに転職先は誰でも知っている外資大手のファッションブランド。一体何を持って「応援できない転職」などと断じているのだろうか。うちみたいなチンケな会社からよくそんな世界的な大企業に転職できたなあ、と僕はただただ感心するばかりだ。
さて、前回初めてみなとみらいで食べたときにはパティのインパクトが強くて余り気にならなかったのだけど、恵比寿店で改めて気付かされた。Shake Shack のハンバーガーは「バンズが残念」なのだ。肉の熱と脂でシナシナになっている。
Blacows や Reg On Diner に匹敵する、なんて絶賛しちゃったけど大袈裟だったかな。これがチェーン展開のハンバーガーの限界なのかもしれない。
美味しいし好きだからこれからも利用するとは思うけどね。
ごちそうさまでした。