サブウェイ
2021年、初鑑賞の映画はリュック・ベッソンの「サブウェイ」。Amazon Prime にて。二度目の鑑賞だけど、前回観たのは20年以上も前だからほぼ初見。とはいえ、観た後の「面白かったなあ」という満足感だけは明確に覚えていて、何がそんなに面白かったのか改めて確かめたくなった。
「サブウェイ」「ニキータ」「グランブルー」と来て、「レオン」に至るあの時代。僕にとって映画が一番面白かった時代だ。本当に映画ライフが充実していたなあ。僕の感性が鈍ってしまったのか、映画がつまらなくなったのか、あるいはその両方なのかは分からないけど、今ではもうあの頃のような情熱を持って映画鑑賞することはついぞなくなってしまった。
今、見返すとキャストがえらい豪華だ。クリストファー・ランバート、イザベル・アジャーニ、ジャン・ユーグ・アングラード、ジャン・レノ、リシャール・ボーランジェ。撮影楽しかったんだろうな、と思う。そういう雰囲気に満ち溢れている。好き放題やってる感じ。
映画の方はというと、何がそんなに楽しかったのか我ながらよく分からないのだけど、地下鉄駅構内という絶妙に日常と非日常が隣接する空間で繰り広げられる世界にワクワクしてたのかなという気はする。フランス映画の割にお高くとまった感じがなく、小難しいこと考えないで最後まで観れるし。
音楽やファッションは僕の感覚だと、今見るとギリギリダサい(笑)。イザベル・アジャーニもリュック・ベッソンの世界に溶け込んでるとは言い難い。でも80年代の映画にしてはだいぶ頑張ってる方だと思うな。この時代のハリウッド映画とか、今見ると目を覆いたくなるようなのもあるし。ブラットパックの映画とか(笑)
音楽担当のエリック・セラがベーシストで出演しているということは今回の鑑賞で初めて知った。今この時代だからこそ、の見どころが結構あって、それはそれで映画好きとして楽しい部分でもある。
実を言うと本当は「ソーセージパーティ」という映画を友人から勧められてそれを観ようと思ったんだけど、こんなお下劣な映画を2021年の幕開けにするのはどうだろう、とふと思い立って慌てて選んだのが「サブウェイ」だったのだ。
「ニキータ」「グランブルー」も Amazon Prime で観れるようになったので、近いうちに観てみようと思う。