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いい小説を読むと人生が明るくなる

最近読んだ『元彼の遺言状』(新川帆立)がアタリだった。

こう来てそう来る?という目が離せない展開でどんどん読ませる。

人物描写も魅力的で、この物語にずっと入っていたいなと思っていたら、続編が出てくれた。

主人公が「同僚」に変わり、また不思議な事件が続々起こる。『元彼』のほうが私好みだったけど、シリーズものになりそうな予感満載でうれしい。

いい小説に出会うと、きつい仕事をしていても、果てしない家事に追われていても、子どもとケンカしていても、まあ読書の時間が待ってるさという気にさせてくれる。

二つの世界を並行して生きている感覚。たいてい小説の世界のほうが波乱万丈でスリリングだから、現実の世界はそのぶん安心して過ごせる。

こういう世界を持っているとき、私はとても幸せだ。

ところが、このシリーズの後に手にとった本が冗長で既視感のある物語だった。次のページはおもしろくなるだろうかとがんばって読み進めてみたものの、同じテンションが淡々と続くばかり。

こういう本に出会うと、私はいったい何をやってるんだと空しい気分になる。最近は損切りがうまくなったので、そう思った瞬間にページを閉じることができるけど。

だから、いい本に出会いたい。新しい世界を知りたい。魅力的な登場人物と遊びたい。

で、いい本とは――。

いい本の基準は、あくまで自分基準だ。直木賞をとったあの作家の本も、ノーベル賞を受賞するかもしれないあの作家の本も、私には合わない。

だから、私が好きな本を人に勧めるのはちょっと怖い。でもここは私の日記だ。私基準の本についていっぱい紹介していくよ。

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