どこまで自分をさらけ出すか問題
胸襟を開く――これは人間関係の基本だと思う。
自分はこういう人物ですよ、こういうこと考えてますよ、とさらけ出すことで、互いに興味を持ったり、わかり合えたりする。
だから、できるだけ嘘のないよう、言葉を選びつつ、ぶっちゃける、をモットーにやっているが、これはリアルワールドでの話。
オンラインでどこまでさらけ出すかは悩ましいところだ。
私は、私だけでできているのではない。
私は、私を含む家族、友達、仕事仲間と共にある。
だから、私をさらけ出すことは、同時に、私の仲間たちをさらけ出すことにもなりかねない。
つまり、プライバシーの問題である。
私のことをさらけ出すのは自由だが、私以外の人のことを勝手にさらすわけにはいかない。
このオンラインの世界で、見ず知らずの人に向かって話すのはどうしたってリスクがある。
かといって秘密主義になってしまえば、SNS時代、コミュニケーションがとれなくなってしまう。
それに文章を書くということは(特に出版物では)、さらけ出す覚悟がなければ価値が出ないとも思う。
この線引きが非常にむずかしい。
人のプライバシーを侵害せず、自分のことは徹底的にさらけ出すには――。
このせめぎ合いをしながら、今日も明日も書いていこう。