レシピ | ブルーベリーベーグル
忙しい時ほど何か別のことをしてしまう、というのはなんでしょうね。学生時代からずっと変わらない。
ほら、ね。試験前の勉強中のあれみたいな。
ベーグルって食べますか?
作ったりしますか?
ベーグルは他のパンに比べると出来上がるまでの時間も短くて、しかもノンオイル。材料の種類も少なめ。
よく作りますが、ふと「ブルーベリー入りを作ったことがなかったな」と思いたち。レッツトライ。
本当は果汁分の水分をきちんと計算しないといけないのだけれど、そこは、私、いい加減倶楽部部員なので。
なんとなく作ったらわーいわーい大成功。
というか。これまででいちばん好みの食感にできた。
そんなわけで今回のレシピは自分のための備忘録兼ねて。もちろん、再現して作って同じようにできたので分量もちゃんと書き記しておきまーす。
一緒にいかがでしょう、ゴー!
◉ブルーベリーベーグル 直径7cmくらい6個分
<材料>
強力粉 250g
砂糖 10g
塩 5g
ドライイースト 3g
40度くらいのお湯 125ml(だいたいそのくらい)
冷凍ブルーベリー 60g
茹でる用のお湯 大きめのお鍋に結構たっぷり
はちみつ(本当はモルトシロップ)大さじ1
<道具>
大きめのボウル 1(粉を捏ねる用)
量り/ スケッパー(あるといいです)/ オーブンシート / 大きめのお鍋 / レードル / オーブン
スプーン、濡れ布巾、ペストリーマット(パン生地を捏ねたり生地の載ったオーブンシートを天板に移したりするときに下敷きみたいに使ったりと持っていると便利)
<準備>
使う材料や道具を確認して作り方も事前に読んでおくこと。持っていないものがあれば用意して。全部読んでみて、今は面倒だな、、と思ったらその時はやめておくこと。作り始めて途中でやーめた!はかえって面倒になるので。
茹でるためにお湯を沸かすというのと、オーブンの余熱のタイミングがあるので、心の準備を。
時間がかからないとは言ってもパン作り。全部で2時間くらいはかかります。OK?
<さぁ作ろう!>
冷凍ブルーベリーを量り解凍させておく。
強力粉と砂糖と塩を量りボウルに入れてスケッパーで混ぜる。粉はふるわなくて大丈夫。ダマがあれば潰して。全体がきちんと混ざるように。
真ん中を少し窪ませてそこにドライイーストをさらさらっとひとまとめに。ドライイースト目がけて40度くらいの(熱くしすぎないように)お湯125mlを一気に注ぎ、混ぜていく。最初はポロポロするけれど水分が行き渡るようにぎゅっぎゅっと混ぜるうちにまとまっていくので諦めないこと。
ぽろぽろした感じがなくなってむぎゅむぎゅした生地になったら2〜3分捏ねてまとまりにしていく。ざっと水分が行き渡ったところでブルーベリーを入れて。自然にブルーベリーが潰れていく感じに任せながら捏ねていく。水分が少し多くてべちゃべちゃした感触になるけれどこのベーグルはそれで大丈夫。全体で10分くらい捏ねてつるんとしてきてまとまったら生地完成。だいたい435g前後になっているはず。それをスケッパーで6等分。これは量りで量ること。ひとつ72〜3gくらい。
オーブンシートを一枚ひいて、その上にひとつひとつ丸めてしっかりととじた生地を並べていく。綴じ目を下にして。
ベンチタイム。乾かないように濡れ布巾(軽く濡らしたキッチンペーパーでも可)をかけて15分休ませる。
成形。少し粉を振ったペストリーマットに、綴じ目を上にして生地を置き、手のひらでぐいっと丸く平らに押し広げる。上の方から空気が入らないように気をつけながらくるんと一度手前に一巻きしてしっかりくっつける。同じことを2回繰り返して棒状に。綴じ目をしっかりくっつける。(つまむようにして)
手で転がしながら細長く伸ばしていく。18〜20cmくらいになったところで、片側の3cmほどを手のひらで平らに押し潰す。ぐるっと輪っかにして両端を3c重ねて平たくなっている生地でもう片方を包むようにして綴じ目をしっかりとつまみながらくっつける。穴の小さなドーナツのような輪っかに。
6個同じように成形。
発酵。30度くらいの場所で30分〜45分くらい発酵させる。オーブンの発酵機能があれば便利。室内の場合は温度がさがらないようにすることと乾かないように気をつけて。2まわりくらい大きくなって手触りがふわりやわらかくなるところを目指して。時間は目安。大きさと手触りを信じて。
オーブン220度余熱開始。お鍋にお湯を沸かす。
ケトリング。オーブンが予熱完了したらベーグルを茹でましょう。お湯にはちみつ(本来はモルトシロップ)を入れると焼き上がりに艶が出ます。お湯は沸騰したらグラグラさせないようにごく弱火に。
発酵したベーグルをそっと持ち上げて表面を下にしてお湯に落とす。そっと、でも、手早く。6個入れたら30秒弱でひっくり返す。さらに30秒弱。素早くしっかりお湯を切って再び天板にひいたオーブンシートの上へ。
焼成。220度のオーブンを200度に下げて17分焼く。焼き具合はオーブンによって変わるので加減して。きれいに焼き目がついて裏を叩くとトントンと軽い音がしたらだいいたい大丈夫。
網の上などで冷ましたら出来上がり!
⭐︎基本の水分量
ブルーベリーなしのプレーンを作る場合は
★水分量「140ml」で作ってみてください。
「あたたかいお湯」でね。
<ワンポイント>
ドライイーストは製菓コーナーに売っています。3gくらいが4〜6袋くらいになって売られているものが多いかな。小袋は真空になっているので使いかけが出たら密閉して冷蔵庫へ。なるべく早く使いましょう。元気なくなっちゃうので(イーストのね)。
このレシピは3g入りであれば一袋ぴったりです。粉は強力粉。薄力粉とは違う粉です。間違えないように。パンのもちっとした食感とのびはこの強力粉によるもの。パン作りには両方混ぜて作るものや、強力粉だけのものなど、種類によって使い分けます。ベーグルやフランスパンは強力粉のみ。食感の好みはありますが、私はこれで作っていて失敗が少ないです。そして美味しい!
ケトリングという茹でる一手間が入るのがベーグル。これであの食感がでます。ツヤ出し用にはモルトシロップを入れるのですが、はちみつでも代用できる。私ははちみつをいつも使っています。何も入れなくても大丈夫。
ベーグルに限らずパン作りは分量と時間と感触、温度&湿度が大事。というのは私の感覚。失敗もつきもの、というくらいの気持ちで作るのがいいと思っています。
このレシピももっと詳しく書くことなどはあるのですが、文字ばっかりで疲れてしまってもね。
基本的なことは入れていますので、まずはやってみてください。何かあればコメントどうぞお願いします。
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mini talk
ベーグルの食感の好みは様々。
かなり重たいベーグルもありますが、このレシピはベーグルにしては軽めだと思います。
サンディエゴの友人の家に滞在させてもらうときによく食べていたのはちょっと薄めのベーグル。
この友人のおすすめは食べ物もお店もいつも大当たり。頼りにしています。
その薄いベーグルもそう。軽くてトーストするとカリッとして、フレーバーのクリームチーズとよく合って。友人ファミリーたちとの大笑いな楽しい時間とともに覚えている味のひとつです。
そうそう。そのクリームチーズがすごく気に入って、なんとか保冷して日本へ持って帰ろうかと思ったのだけれど、出発ギリギリまで冷蔵庫に入れておいてしっかり忘れてきた!なんていうこともあったっけ。
思い出した時にはもうすでに遅し。連絡を取り合って笑った思い出です。「代わりに食べて!」と。
今思うと、日本へ持って帰るのは大丈夫だったのかな。未遂だったのでまぁ結果的にはなんともなかったいうことで。メープル味のクリームチーズでした。
✴︎
日本でもいくつかベーグルを買ってみたりしましたが、作るのはそんなに大変じゃないし、作れば食感も好みにできる。何よりも、大きさも好きにできる!
大きなベーグルは、お昼にサーモンやサラダと食べる時はいいけれど、かなりのボリューム。
大きなものは私にはちょっと重たいのです。
なので自分で作る時には少し小さめでちょっと軽めに。朝ごはんにはこのくらいが好き。
ずっしり重たい食感にしたかったら水分で調整します。
今回いきなりブルーベリー入りのアレンジレシピの紹介となりましたが、水分量を基本にすればプレーンになってシナモンやレーズンを入れたりも自由に作れます。
最後に保存方法を。
ベーグルは乾いてしまうとかたくなります。
そして冷蔵庫の温度が一番かたくなる!
なので、ひとつひとつラップでぴっちり包んで。
翌朝までなら室温で(でも時期限定かな)。
冷凍保存がおすすめです。
冷凍したベーグルは水にくぐらせてレンジで1分くらい。
そのままでも柔らかで美味しいです。
カリッとさせるならトースターで焼いてね。
頭の中が忙しいような日も、熱々のコーヒーと一緒に。
ゆっくりと噛み締める間、ゆっくりとする時間を楽しんで。ベーグルって、そういう時間をくれる食べ物って思っています。