レシピ | 捏ねずにフランスパン
ベーグルのレシピを載せましたが
初めて強力粉を使った人にとっては「この一袋買ったはいいけれどどうするのよぅ!」となりますね。
ドライイーストもしかり。
そんなに連日ベーグルばかり作ることもしないし。
捏ねずにフランスパン作りませんか?
私も初めて知った時には「えー!?」と驚きましたが、これはオートリーズという製法。
粉が水分と時間とともに変化していってくれるのを待ちながら作るパンです。
10分ごとに、スケッパーで混ぜて、放置して、、と繰り返しますが、その度に変化する生地をみるのは楽しい。そして10分ごとというのも長くなくていい。
フランスパンもノンオイル。
材料もシンプル。
粉の味がまっすぐ伝わります。
うふふ。興味出てきませんか?
◉捏ねずに作るフランスパン 小さめの楕円のフランスパン2つ分
<材料>
強力粉 130g
砂糖 小さじ1/2(1.5g)
塩 2g
ドライイースト 小さじ1/2(1.5g)
ぬるま湯 127ml
<道具>
大きめのボウル 1つ
菜箸(普通の箸でもOK)
量り
ラップ
スケッパー(なければゴムベラ)
ブランケットかバスタオルのようなもの
タイマー
オーブンシート
ペストリーマット(あると便利)
オーブン
ナイフかカミソリ
霧吹き
<準備>
材料や作り方を読んでおくこと。読むだけでなく材料と道具は揃えましょう。ファイト。
捏ねないとは言っても10分ごとに軽くスケッパーでたたみなおすということはします。あぁそうか、と頷いて納得したら作ること。タイマーは必須。私みたいに時計をマメにみる習慣がなければ特に。
<さぁ作ろう!>
粉と砂糖と塩とドライイーストを量ってボウルに入れたらぬるま湯を投入。菜箸で全体が混ざるようにぐるぐると。粉っぽさがなくなったらOK。菜箸の出番はここだけです。
ボウルに乾燥しないように温度&湿度が逃げないようにラップをかけて10分間室温に置く。寒い時期はボウルをブランケットやバスタオルなどでくるんで冷たくならないようにします。
10分後、スケッパー(もしくはゴムベラ)で生地を底からすくって畳んでひとまとめに。数回すくって畳むを繰り返したらまたラップを被せて10分間置く。
2、3を繰り返して、さらにそれをもう一度。毎回生地がだんだんなめらかに変化していきます。
10分後、生地を取り出して手で丸くまとめます。ボウルにオリーブオイルなどの油脂を薄く塗り、そこに生地を戻して二倍に膨らむのを目安に発酵させる。寒い日はオーブンの発酵機能を使ったり工夫して。
ペストリーマットに打ち粉をして生地を載せ、スケッパー(もしくはナイフ)で二つに分ける。発酵中に出来た気泡を潰さないように気をつけながら、ふんわりと3つ折りにして形を整える。楕円形にして端をつまむように閉じてオーブンシートの上に。二つ同じように。
二次発酵。ここはできればオーブンの発酵機能を使って。なければ乾燥しないように大きめの鍋に入れたりするのもあり。30度くらいに保温することも忘れずに。
1.5倍くらいになったら発酵終わり。オーブンを250度に余熱(もしくは最高温度に)。その間にカミソリかナイフで生地の表面に切れ目を入れます(クープ)。
焼成。オーブン余熱完了したらたっぷり霧吹きをして温度を230度にして10分間焼く。最初は高温で一気に焼くイメージで。その後190度にしてさらに15〜17分間焼く。時間と温度はオーブンによって変わります。焼き具合を見ながら色々やってみましょう。
焼きあがったら網の上などで熱をとります。冷めていく間にピッシッとかすかな音がしたら大成功!おめでとう!
<ワンポイント>
細かいことはあまり書きすぎないようにしたレシピです。まずはやってみて。個人的には捏ねるパンよりも案外うまくいっちゃうイメージがありますが感覚的なことがいくつかあるかも。
焼くときは手早く。オーブンを開けると温度が一気に下がるのでなるべく開けている時間を短くしたいもの。今回は霧吹きをする手間がありますが、それでもできるだけ手早く作業をしてドアを閉めましょう。閉めて満足してスタートボタン押すのを忘れないように。
焼いている間に温度を変えます。最初230度で10分、190度にして15〜17分。最初だけで終わりかなと思って「あれ?焼けてない!」なんて思わないように。どのパン作りでも同じですが時間ではなく焼き色で判断すること。結構しっかり焼いて皮を固めに仕上げたほうが私は好きです。
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mini talk
パン作り。
なんでこんなことを始めたんでしょうね。
自分でもなんでかしらと思うけれど、初めて強力粉でパンを作った時に意外と面白かったというのもあった気がします。
他にはどんなのができるんだろう、と。
私のパン作りは完全に趣味で、ちょっぴりいい加減。
本格的に作っている人たちのものとは比べ物にならないと思うのですが、粉と水分が糖分とイーストで姿を変えていくのが楽しいのかもしれません。
色々なパンを作ってみましたが、このフランスパン作りは結構好きです。難しいともされることもあるようなのですが、材料と工程がシンプルなのが好みなのかも。放っておいて変化の様子をみながら進める。生地と会話をしているような気分になるのかもしれません。
今回のようなパンは途中の工程でなるべく手を入れないで気泡を作ります。
最初だけ材料を揃えて混ぜたら変化していくのを待つ。
ちょっと魔法使いみたいですよね。
それも楽しいのかも。
✴︎
粉と水。なんでもないもの同士のようですが、合わさると考えたことのなかった変化をしていくのが見られる。昔の人が様々な過程を経て発見してきたことなんだろうなぁと想いを馳せたりします。
パンケーキなどは混ぜたらパッと焼いてそれで美味しいけれど、このオートリーズの製法を知るとちょっと印象が変わる。もちろん粉の種類が違うのですけれどね。
粉が水を含んでいくってこういうことなのかと、サラサラの粉の一粒ずつの力を感じます。
イーストで膨らんでいく様子もね。魔法のよう。
魔法使い気分。私、何もしてないけど。
少し寒くなり始めているけれど、部屋を暖かくして、粉や生地と会話するゆったりした時間を楽しんでみるのはいかがでしょう。
やったことない!という人ほど案外楽しめるかもしれません。
出来上がったパンは、粉の香りがして、塩味が優しい。美味しいハムやチーズでサンドイッチにしたり、作る途中でレーズンを混ぜ込んでもいいです。
スープに合わせるならもちろん、こちら!
この記事の最後に「紹介しますね!」と書いたものは、今回のパンです。
料理って会話。
心と身体とも会話して。
ご機嫌な毎日を。
忙しいことが続いている時ほど呼吸できるように。
パン作りなんて大がかりなレシピ続いたので、次回はお気軽なのにしまーす!
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