女王様と初対面_燕岳 ②前日〜初日
北アルプスの女王、燕岳へ登る話の前置きが長くなった。ここからが実際のレポートになる。
1.有明荘に前泊
アルプス初心者向けのツアーの前日、登山口近くの有明荘へ移動した。
松本駅からJR大糸線に乗り穂高駅へ。長野県もすでに真夏の気温で、じりじりと太陽が照りつけていた。
中房温泉行き定期バスの発車まで小一時間あるので、まずは穂高神社へお参りした。昨年も一度ここをお参りしているが、流れる気のようなものがとても好きな場所である。
登山の無事を祈ったあと…とにかく暑すぎるので、穂高駅前のひつじ屋に入る。持参した温度計では35℃くらいの気温だ。
わさび味のアイス。舌に心地よい刺激があり美味しかった。ここで本を読みながらのんびりするのも良いな。。
中房温泉行き最終バスに乗り、有明荘へ。
温泉はとろっとした感じのお湯。
露天風呂に浸かってまったりする。。耳には御前山で聞こえたエゾハルゼミに似た蝉の鳴き声…山の中なんだなということを実感する。
なんだかすでにめっちゃ幸せ。
このまま登山せずにまったりしてしまおうかと思ってしまうくらい、ゆるんでしまう。
…いやいや、今回の目的はツバクロだし😅
ゆるゆるしていると、すぐそばにヘリポートがあるようでヘリコプターが木立の向こうに降りてきた🚁
見えるはずはないと思うけど、なんだか気になってしまい露天風呂から室内へ戻る。
ホームページに載っているそのままの、豪華で素敵な夕食をいただき、早々に就寝。
ツアーの集合時刻が早いので、朝食はお弁当にしていただきロビーでいただく。
(部屋で食べてもOK)
有明荘から燕岳登山口までは、登りの道を歩いて20分くらい?だが、車で送迎のサービスもあり、脚の温存ということで甘えることにして…楽々登山口へ到着。
有明荘は本当に至れりつくせりの、素敵な宿だった。
2.ツアー開始;登山口から合戦小屋へ
朝7時ごろ、天候は曇り。登山開始となった。
動画で「登山口から第1ベンチまでがきつい」というコメントもあったため構えていたものの…ガイドさんがかなりゆっくりなペースを作っていただいて、またおそらくこちらの気分高揚もあり、きつさをあまり感じず第1ベンチ、第2ベンチと順調に到着。
高度を上げるにつれ、名前を聞いたことのある高山植物も増え、ガイドさんがその都度紹介してくださった(後で、お花が好きなガイドさんであることを知る)。
風の通り道になる場所では涼しい風が強く吹き抜け、暑さを和らげてくれる。
第3ベンチを過ぎた頃だろうか、遠くに稜線が見えてきて…テンションが上がる⤴️⤴️
合戦小屋の合言葉のようなスイカ🍉は大きくて食べきれないと思ったけど、あっという間に身体に収まり、水分と塩分をしっかり補給できた。
3.稜線とお花畑を楽しみながら燕山荘へ
合戦小屋からは樹林帯を抜けてくる。そしてここからは時々雲の切れ目から日がさす時間帯があり、陽に照らされるとすぐに暑さを感じる💦
参加者の中でも、ちょっとキツくなってきたという方がちらほら。
合戦沢の頭へ到着。
再び曇り空となり、湿っぽい風が吹いてきた。燕山荘まで天気がもちますように…
この辺りからはお花たちが元気。
お花畑を過ぎて、テント場に少し残る雪渓を見ながら歩き…
ついに
ついに女王様と会えた!と思った途端に、雨が降り出した。
燕岳山頂へ向かうのは明日の予定となり、早々に燕山荘へ入る。
雨はどんどん激しくなり、暴風雨となった。
私たちの後から到着した方々は、気の毒になるくらいびっしょり濡れてしまっている、それだけの激しい雨。
あと15分も到着が遅かったら…と思うと、運の良さ・タイミングの良さに感謝しかない。
外を散策したかったがそれどころではない天気なので、カフェタイムとなった。
カフェやお土産屋さんにはたくさんの人が溢れていた。
こんな場所に、こんな大きな山小屋を維持できること自体がすごいことだなと思う。
TVに映る雨雲レーダーは真っ赤だった。
夕食のおかずは、これまた動画や写真で見たハンバーグ。
なんとお魚もついていて…ちょうど良い塩加減で本当に美味しかった。
夕食の時は、いつもは燕山荘グループの赤沼社長がお話をしてくださる(ホルンの演奏も?)ようだが、この日はご不在だった.いつものお話を録画したものを放映してくださった。ガイドさんによると、全く同じ内容をいつもお話になるそう(なので、ガイドさんは何度も聴いている)。
自然から学ぶことの大切さ、それを地球規模の視点で…壮大なお話だった。
消灯時刻は20時半。外はまだ天気が悪そう。何もすることがないのと、翌日のご来光を目当てに早起きするので、19時半には横になり目を瞑る。。。
でも、常夜灯・非常灯が明るくてあまりよく眠れず…😢山小屋ではいつものことなので仕方がない。耳栓を買い(300円)使用してみたものの、隣の人のいびきは気になった。どこでもすぐに眠れる人が羨ましい。
濃密だった初日はこうして幕を閉じた。