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認定調査、その午後。
父の認知症が発覚し、一番最初に危機を感じた事。
そう、車です。
ニュースを見ると「高齢者の事故」が、頻繁に報道されている。単独の事故ならまだしも、人様に迷惑をかけてはならぬ。
それが未来ある子どもだったら。
幼いのと、思春期の子を持つ親として、恐怖でしかない。なので、早々に鍵は回収していた。
管理・維持費も考えると、早々に処分したかったのだが、処分に必要な、母の印鑑証明書がないのだ。
どこにも。一度視認しているにも関わらず。
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勝手に私物を触ると、認知症患者は怒る事がある。
その母は入院中、今が家探しのチャンス。とりあえず、ありそうな引き出しを、一個ずつひっくり返す。
しかし、時間をかけて、大量の引き出しをひっくり返し、大量のゴミを生み出しても出てこず。
![](https://assets.st-note.com/img/1724395843830-jrSqcSvNhE.jpg?width=1200)
「よし、帰ろう。」
退院日に、母を連れて市役所行こう。万事、諦めが肝心。
両親の住む自治体は、マイナンバーカードがあれば、コンビニで市町村の発行する、各種証明書が取得できる。
しかし、母はパスワードを完全に忘れているので、市役所での再設定が必要。そして、本人でなければ、手続きが煩雑。連れて行くのが一番良い。
父の受診日を確認して帰ろう、とカレンダーに目を移すと、
「8/21 〇〇園 14:50〜」
お世話になっている地域包括支援センター、が運営する、施設の名前と、予定時間が書いてある。
私「何これ?」
父「何って。送迎の仕事だわ。」
私「いやいや、運転できないでしょ。」
父「何でだ⁉︎」
久しぶりのやりとり。全く聞く耳持ってもらえず。事情もわからず。巻き込まれた形の、地域包括支援センターに相談しよう。
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「…という事がありまして…。」と、全く分からない事情を、分からないんですけど、と伝える。
「調べた所、送迎バイトの面接予定に、◯◯さん(父)が入っていました。ただ、ハローワークの書類を持っていたので、こちらでは断れないんです…。」
なんと、証明写真を撮り、履歴書を書き、申込みをしていた。
認知症、恐るべし。
すると、
「とりあえず面接を受けてもらって、納得して帰ってもらいますね。」
止めても駄目だから、対応してくれると。認知症対応を知ってるとはいえ、ここまで時間と手間をかけてくれるなんて。
申し訳ない事、山の如し。
本当にありがとうございます。
続く。
介護認定の調査は、こんな感じでした。↓