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大学サッカーとビジネスの違いを考える


コロナウイルスで関大サッカー部としての活動が休止にある中、

そもそも自分たちはなぜ大学でサッカーをするのか、

「大学サッカーを4年間することに何の意味があるのか、どんな価値があるのか?」

という問いを通して、改めてサッカー部の一員として、最高学年として、1人のリーダーとして、”組織としての存在意義や大学サッカーにかける4年間の価値”を、自分なり、自分たちなりに見出すこと、向き合うことが今必要だと考え、前回の投稿では「高校サッカーと大学サッカーの違い」について考えた。

そして高校サッカーと大学サッカーの大きな違いは、

組織として活動するにあたり、ある意味「夢や目標さえ追っていればそれが自分たちを大きく支えてくれる高校サッカー」と比べて、大学サッカーでは「プロサッカー選手」というような高校時には持っていたような夢を持てなくなることが多いが故に、そこには何かしらの意義や目的が必要であると考える中で、

その意義や目的に「用意された正解がない」ということ。だからこそ、「自分たちが意義や目的を見出す、創り出す必要がある」というこの2つが、高校までのサッカーと大学サッカーの大きな違いと難しさであり、同時に大学サッカーの持つ深さだと考えた。


そして今回はその比較対象をビジネスという視点に置き換え、その違いから大学サッカーの持つ”意義や価値”について考えてみる。

◎大学サッカーとビジネスの違い

結論からいうと、大学サッカーとビジネスには

①目的の違い 
②時間軸の違い 
③主役の違い 
があるのではないかと考えた。

<大学サッカーの持つビジネスとの違い>
①目的が金銭的報酬にない
②限られた時間
③自分たちが常に主役でいられる

①目的が金銭的報酬にない

大学サッカーでは、個々が部に所属し活動する目的に、「お金や生活のため」といった金銭的報酬を目的としてプレーすることがほとんどない。(もちろんプロを目指す選手たちは、将来的にみるとそういった金銭的報酬が目的にあるとも考えられるが、”大学サッカーそのものには金銭的報酬は求めていない”のではないか)

決してビジネスの目的が金銭的報酬だけにあるわけではないが、ここで言いたいのは、

「働いかないといけない」といった具合で「大学でサッカーをやらないといけない」という義務的・受動的要因は限りなく少なく、「大学でサッカーがやりたい」という主体的要因によって「4年間大学サッカーをすることを決断した」選手がほとんどではないかということだ。

②限られた時間

2つ目に、活動する時間軸の違いが考えられる。大学のチームの寿命は4年間ととても短い。1年経つたびにチームを深く知り、想いを持った4回生は引退し、次の年には1回生が入ってきて、また違う色のチームになる。

4回生たちは、また違う色となったチームで、1年という短い時間の中で自分たちの目指す目的や目標を達成しなければならない。
ビジネスや仕事は生きていく上で何年・何十年と何かしらの形で続けていかなればならないが、大学サッカーはそうじゃない。この「限られら4年間」というのも大学サッカーならではだと思う。

③自分たちが常に主役でいられる

自分たちが常に主役でいられる。

どういうことかと言うと、ビジネスには必ずそのサービスを提供する相手である「お客様」が存在する。会社は基本お客様に対して自社のサービスや商品を通して何かしらの価値提供をすることにより、そこに対価が発生する。

しかし大学サッカーには、この「お客様」はいないと思う。
試合を観に来てくれる観客の人たちを「お客様」だと考えることもできるが、ビジネスのように相手が求めるものではなく、ある種わがままに、自分たちが目指したいものを自由に目指すことができる。

言い方を変えると、スタートからゴールまで常に自分たちが主役でいられる。そしてその自分たちが心から達成したいものに向かって目指す姿が一つの「ストーリー」として、そのストーリーに共感し、応援したいと思ってくれた人たちが”ファン”となり、試合に見に来てくれるのではないかと思う。

                ・・・

上で書いた自分の考える大学サッカーとビジネスの違いは、「違い」であると同時に、大学サッカーの持つ”意義や価値”に繋がる要素なのではないかと思う。

個人としてまだまだ「正解」はわからないし、「答え」も出ていないが、

考えることはやめてはいけないと思う。

自分や自分たちなりの「答え」を出すために引き続きこれらの問いとは向き合い続けていきたい。











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