オドレ! オドレ!


 《第2のダンス》

 たぱたぱ、たぱたぱ。

 「あ、叔母上様。

  ごめんなさい。」

 ちゅんた、ちゅんた。

 ちゅんた、ちゅんた。

 「これ、彦十や、

  かきむしってはなりませぬぞ。」

 とてん、くりりん。とてん。とててん。

 「でも、ものすごく、こそばゆくて、

  もうたまらず、ついつい、

  かきむしってしまいます」

 たぱたぱ、たぱたぱ。

 「これ、彦十や、

  かきむしってはなりませぬ。

  かきむしってはなりませぬ。」

 とてん。くりりん。とてん。とててん。

 「しかし、叔母上様。

  かきむしるということは、

  快感なので、ついつい、

  かきむしってしまうのです」

 たぱたぱ、たぱたぱ。

 「これ、彦十や、

  かきむしってはなりませぬ。なりませぬ」

 とててん、くるるる、とてとて、とててん。

 「しかし、叔母上様、ああ、叔母上様、

  あれれ、あれ、あれ、お許しを」

 たぱぱ、たぱぱん。

 「これ、彦十。なりませぬぞ」

 「あれ、叔母上様。お許しを」

 ちゅんた、ちゅんた。

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