山科清春(やましな)

漫画原作者、編集者、ライター。 違星北斗研究会代表。

山科清春(やましな)

漫画原作者、編集者、ライター。 違星北斗研究会代表。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

山科清春 WORKS

フリーライター・編集者・漫画原作者の山科清春(やましな)です。 出版社で漫画や雑誌、一般書籍の編集者をしたのち、独立。 ソニーミュージック「モノコン2019」マンガボックス賞 大賞受賞「ももいろヤングガン!」(マンガボックスで連載)。 円谷プロダクションクリエイティブアワード金城哲夫賞最終候補。 現在は漫画編集プロダクションで漫画編集として、集英社、スクエニ、秋田書店、KADOKAWAなどの作品担当、単行本担当など。 アイヌの歌人・違星北斗の研究者。 大阪芸術大学 芸術学部 

    • WORKS (WEBライティング)

      フリーライター・編集者・漫画原作者の山科清春です。 出版社で漫画や一般書籍の編集者をしたのち、独立。 ソニーミュージック「モノコン2019」マンガボックス賞 大賞受賞。円谷プロダクションクリエイティブアワード金城哲夫賞最終候補。 アイヌの歌人・違星北斗の研究者。お問い合わせ→ 山科清春                  →紙媒体 →違星北斗関係 ★宣伝・コピーライティング  ebigcomic4 アニメ『ULTRAMAN』 宣伝協力(「山本良樹」名義) ★「今ぞアイ

      • WORKS(違星北斗研究)

                        →紙媒体  →WEB媒体  2000年頃より、アイヌの歌人・違星北斗(いぼし・ほくと)の研究をしています。(wikipedia : 「違星北斗」←私が書いたものです) 研究サイト: 「違星北斗.com」  ブログ  : 「違星北斗研究会(ブログ)」 ツイッター: 「違星北斗bot」  note : 「コタンノート」  ★違星北斗研究●連載中 「今ぞアイヌのこの声を聞け―違星北斗の生涯」(寿郎社) ●『違星北斗歌集 アイヌと云ふ新しくよい

        • WORKS (特撮関係)

                         →紙媒体 →WEB  →違星北斗研究  ●『ULTRAMAN』公式サイト記事《毎月》 2020-01-24~ 『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』紹介記事 《コラム》※やましなミミッチ名義 2021-01-05  謎のキーマン「牧史郎」とは? 2020-12-19 気になるキャラクター「メフィスト」とは? 2020-11-27 暗躍する「星団評議会」について解説します! 2020-10-25 「ULTRAMAN

        • 固定された記事

        マガジン

        • エルシネ6
          14本
        • 灼熱のグランパ
          40本
        • 空奇物語(うつくしものがたり)
          2本

        記事

          WORKS (WEBライティング)

          フリーライター・編集者・漫画原作者の山科清春です。 出版社で漫画や一般書籍の編集者をしたのち、独立。 ソニーミュージック「モノコン2019」マンガボックス賞 大賞受賞。円谷プロダクションクリエイティブアワード金城哲夫賞最終候補。 アイヌの歌人・違星北斗の研究者。お問い合わせ→ 山科清春                  →紙媒体 →違星北斗関係 ★宣伝・コピーライティング  ebigcomic4 アニメ『ULTRAMAN』 宣伝協力(「山本良樹」名義) ★「今ぞアイ

          WORKS (WEBライティング)

          昔、詩人だったとき。

          昔、詩人だったとき。

          「星のうた、あしたの鏡」

          声    「《ヨウカイ》が来るぞ!」  荒野に響き渡る声。  トレーラーの運転席の屋根の上の拡声器から、声は出ている。  停車しているトレーラーの前輪タイヤ、後輪のキャタピラは半分くらい、砂が埋もれている。  一瞬おいて、地面に掘った大きな穴(直径2メートルくらい)の中から、小猿のように飛び出してくる少年。  サンフー(10歳)だ。 サンフー「来た! 来た! 来た!」  サンフーは泥だらけ。  だぶだぶの長袖のシャツにズボン、長靴。  ゴーグルの両耳にペン型ライトをく

          「星のうた、あしたの鏡」

          空奇物語(うつくしものがたり)2

          二    一緒の汽車を降りた人は五、六人だったが、三々五々停車場から離れていく。みな、用意していた上着を羽織ったりしているところを見ると、肌寒く感じたのは清六だけの話ではなかったと見える。  京田院の話では、オオクボくんとかいう助手が時刻表に合わせて停車場まで迎えに来てくれるということだったが、本来汽車が到着するべき時間に比べてすこし間があるようだ。  汽車が早く着きすぎたらしい。早く着きすぎたのなら所定の時間まで待つのが義理というものだろうに、石炭を惜しんだものか、

          空奇物語(うつくしものがたり)2

          さらば、合研ロボ

          アキレスと亀(フルCGまんが)

          アキレスと亀(フルCGまんが)

          空奇物語(うつくしものがたり)1

             これは我が祖父・山科清六のノートを元に書いた架空の物語である。 一  空奇(ウツクシ)の停車場に降りた途端、汗がひいた。  山科清六は片手に下げていた学生服の上着を羽織った。札幌にある開拓大学の制服である。清六は行李の中から学帽を取り出して、伸びはじめた坊主頭にのせた。  どうも先程から、雲行きがあやしいと思っていたが、いよいよ降りだしそうな雰囲気である。  眼鏡の奥の細い目をさらに細めて、暗雲の渦巻く空を見上げる。  不穏だが奇妙な神々しさを持つ劇的な雲

          空奇物語(うつくしものがたり)1

          投石器

           雨は降り続ける。  護民長官ペトロニウスは、展望台から城壁の外を眺めていた。  城市(まち)の外はすべて《海》になっていた。気に入らない景色だった。  かつてこの国を覆い尽くしていた緑の農地も、狩場も牧草地もなくなってしまった。彼がまだ若く新米の護民官だったころから、毎日毎日見続けてきた牧歌的な風景はもうどこにもなかった。  世界は《海》によって覆われていた。  ペトロニウスは天に唾を吐きかけたい衝動に駆られたが、すぐに思い直した。馬鹿馬鹿しいことだ。天になど唾を

          砂場と瞬間の思い出

                 あの日、僕は弟と見知らぬ団地にいたんだ  お母さんは用事があって  僕は弟と一緒に団地の公園で遊んでいたんだ  でも、僕らは時を忘れて遊んでいたので  気がついたらむこうのほうでお母さんが呼んでいて  僕らは行かなくちゃならなかったんだ  弟は砂場で灰色の砂粒たちと、一生懸命に遊んでいた  弟はとてもとても楽しそうに、一心不乱に遊んでいた  弟はこのうえなく愉快な顔で、無我夢中に遊んでいた  なのに、お母さんは遠くから僕らを呼んでいて  そ

          砂場と瞬間の思い出

          じてんしゃ

           じてんしゃのことを  かこうとしたら  じてんしゃが  ぼくに  かくなと  いった

          名札

           僕の胸についてる名札の  プラスチックの中に  宇宙で4つしかない  超原子がまじっているらしい  だから  悪い人たちが  僕の名札をねらいにくるかもしれない

          ランドセルのネジ

               ぼくが昔使っていた  ランドセルの背中のネジは  くるくる回るともう  すごい力を生むのだ  人間には感じられないけど  そのくるくるで  一つの宇宙が滅びたんだ  違う宇宙のことだけれども