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【出会い系サイト】ハッピーメール利用規約を読み解いてみた

利用規約ウォッチャー みなしボウイです。
今回は、「ハッピーメール利用規約」をウォッチしていきます。「ハッピーメール」は、マッチングサービス部門3冠達成という業界大手のサイトになります。

ハッピーメール

出会い系サイトやオンラインマッチングサービスをご利用されたことのある方もご利用されたことのい無い方もいらっしゃると思いますが、サービスの宣伝という形ではなく、重要な3つのポイントに注目して利用規約をウォッチしていければと思っています。


安心安全にサービスをご利用頂けるポイントになりますので、最後までよろしくお付き合いください。


そもそも出会い系サイト(アプリ)とは

日本では携帯電話やインターネットの普及に伴い、PC向け、ケータイ向けの出会い系サイトやコミュニティ掲示板が登場しましたが、2003年に「出会い系サイト規制法」(正式名称「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」)が制定され、その後改正があり現在に至ります。

出会い系サイト規制法によると、下記の4要素を全て満たすサービスを出会い系サイトと定義しています。

  1. 面識のない異性との交際を希望する者(「異性交際希望者」といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。

  2. 異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。

  3. インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。

  4. 有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。

もともと出会い系サイト規制法は、法律の正式名称にあるように、犯罪から児童を保護し、健全な育成に資することが目的です。利用者が出会い系サイトを使って18歳未満の児童を性交相手や金銭目的の異性交際相手となるように誘引する行為を禁止。抵触した者に対して、6ヶ月以下の懲役あるいは100万円以下の罰金を科すことを定めました。

出会い系サイトを運営する事業者に対しては、都道府県公安委員会(警察)への届出義務などの厳しい規制があります。これは、警察からの「お墨付き」を得なければ、出会い系サイトを運営できない、ということになります。

都道府県公安委員会への届出義務化
年齢確認の義務化
欠格事由・名義貸しの禁止
一部利用者による禁止誘引行為(※)の公衆閲覧防止措置の義務化
事業の停止及び廃止の措置
※禁止誘引行為とは、インターネット異性紹介事業を利用して、18歳未満の児童に対して異性交際を求めたり、成人に対して18歳未満の児童との異性交際の相手方となるよう誘ったりする行為のこと

出会い系サイトの運営事業者への規制

ハッピーメールは、インターネット異性紹介事業届出・福岡公安委員会(認定番号90080003000)となっています。

警察庁「出会い系サイト規制法の改正」 一部抜粋

ポイント/コインについて

出会い系サイトにおいては、他ユーザーのプロフィール閲覧やメッセージ送信にポイント制が用いられていることが多くあります。ハッピーメールでもポイント制を採用しており、利用規約に記載があります。

1. 会員は、有料サービス利用の対価としてハッピーメールポイント/コインの購入を希望する場合、当社が別途定める方法により自ら購入申込を行うものとします。
2. 会員は、購入申込をした後は、いかなる理由によっても購入申込の撤回、または取り消しはできないものとします。
3. 当社は、会員に対してハッピーメールポイント/コインを付与することにより購入申込を承諾するものとし、当社がポイント/コインを付与した時点でポイント/コイン購入契約が成立するものとします。
4. ハッピーメールポイント/コインの購入代金の金額、支払い方法ならびに有料サービスを利用するために必要なポイント/コイン数等は別途定めるものとします。
5. いかなる理由によっても、会員が購入したハッピーメールポイント/コインの払い戻し、使用(メッセージの送信など)または交換したポイント/コインの返還、または再発行等は一切行わないものとします。

ハッピーメール会員規約第6条 ポイント/コイン

基本的に、一度購入したポイント/コインの払い戻し等は行わないとされていますので、使い切れるように購入することが重要です。

ポイント/コインですが、事前に残高を購入(チャージ)してから利用すること等の条件を満たすことから、資金決済法に定める「前払式支払手段」に該当することになります。パッピーメール側でもこの認識はあり、資金決済法に定める告示ページが確認できます。他の出会い系サイト数社でも同様の記載が確認できました。


年齢確認について

出会い系サイト規制法に基づいたサイト運営を行うには、18歳未満の児童の利用を禁止するため、利用者の年齢確認が必須となります。

2.会員登録申し込み後、「年齢または生年月日、証明書名、 発行元が明示された各種証明書」を提示(画像送信可)し、 またはクレジット決済で18歳未満の児童でないことの認証を受けた後でなければ、 本サービスの利用はできないものとします。「年齢または生年月日、証明書名、 発行元が明示された各種証明書」とは、運転免許証、国民健康保険被保険者証のほか、健康保険被保険者証、共済組合員証、年金手帳、旅券、外国人登録証明書等の書面をいい、官公庁、会社、大学等が発行する身分証明書を指します。年齢確認が完了次第、お送りいただいた情報は速やかに完全破棄いたします。

ハッピーメール会員規約第8条 会員登録、年齢認証等

クレジット決済による年齢確認をOKとしているのは、国内のクレジットカード会社の多くが、クレジットカードの申し込みについて高校生を除く満18歳以上と定めていることによります。

また、出会い系サイトの年齢確認については、eKYC(オンライン本人確認)の専門業者がソリューションを提供しています。ハッピーメールがこういった外部ソリューションを用いているかは不明ですが、他社では活用事例があるようです。


今回は、このあたりで終わります。ありがとうございました。


なお本投稿における、発表内容は発表者個人の見解に基づくものであり、本投稿にて取り上げられている組織及びサービスの公式見解ではありません。


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