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能登へ行こうよ

 元日のあの激しい揺れからもう一年である。私の住んでいる所ではそれほど目立った被害は無かったものの、僕の大好きな能登はご存知の通り甚大な被害を受けた。仕事の関係で、新年は建物をトリアージする赤い紙を印刷する事から始まった。

今行ける能登

 おそらく多くの人はまだ能登には行ってはいけないと思っていることだろう。ただ、穴水あたりまで行ってみた印象では、観光目的でももう少し行ってあげたほうがいいのではないかと思う。街を歩くと「閉店しました」の貼り紙があちこちに貼られている。その多くは建物に被害を受けたというより、人が来なくて立ち行かなくなったという感じなのだ。その一方で被災から新たに立ち上がろうとしている店もたくさんあるが、絶対的に観光客が足りていない感じである。

 今行ける能登というページが立ち上がっているので、こんなところを参考にぜひ能登に足を運んでほしい。きっと思っているよりずっと行ける場所が多い事だろう。

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能登は遠いけれど

 能登はとても遠いところである。東京から国内の遠い場所というと、まず北海道や沖縄が思い浮かぶと思うが、飛行機ならそれほどかからないし、頻繁に便がある。ところが能登はというと、金沢までは新幹線で近くなったが、そこからまた北海道へ行くような時間が掛かる。しかしその遠さがゆえに、多くの自然や伝統文化が昔のままに残されている。最近の日本の観光地は、その人気に応えようとするあまり、何かテーマパークのようなものになってしまったりしているが、能登はそういう作りものとは無縁のムカシが取り残されていて、特に名所を回らなくてもいいところだなと穏やかな気持ちになれる場所である。漁村の黒い屋根瓦は美しいし、波の穏やかな内海に面した海岸はテトラポットも無くて、そんな場所は日本にはもうほとんど無くなってしまった。ただ、今回の地震ではそういった事が被害を大きくしたのかもしれない。痛々しい光景はあちこちに残ったままで、どうも復興があまり進んでいないように見える。

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ポケモンでGO!

 あの地震でのと鉄道も路盤が崩れ線路が曲がり、全線で運休となった。素人目にはこれを機に廃止となるのかもしれないなと思った。ところが思ったよりも早く3か月で全線再開となった。関係者の方々が相当頑張ったのだろう。JRからの応援もあったと聞くし、地元も支えたのだろうな。そして今、のと鉄道にはポケモンGO!じゃなかった、ポケモン号が走っている。あいにくキャラクターの知識はまるで無いが、好きな人にはたまらないのではないかな。特別料金とかは特に無くてフリー切符なら往復1,000円で乗れてしまう太っ腹ぶりだ。

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見附島

 珠洲には見附島という島があり、その形から軍艦島と呼ばれているが、この地震で一部が崩れて形が変わったという。もう軍艦っぽくなくなってしまったかもしれない。でもこれが能登の自然だとも思う。実はこの島は今までも度々崩れて形が変わっている。元はと言えば長い年月を掛けて崩れながら軍艦の形になったのだろう。そのダイナミックな自然の一瞬の姿を見られる場所である。

 最後に2年ほど前の能登の写真を何枚か。早く昔のように穏やかな能登が帰ってきますように。


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