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【詩】最果ての地



淡く白い弓矢が

鋭利に肌を切り

路面に暴れる時化は

人の心を寂しく揺らす

迎えの列車はもう来ない

迎えの人影も見えない

信号だけがいやに暖かい

目玉の奥に映すのは

故郷の夕焼け小焼け

ここは

電波も凍る

最果ての地

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