【詩】朝霜のかをり、風の便り
貝紫の時間の先に
風は刺々しく
デイダラボッチのこぼした
氷屑が曙で煌めく
花鳥風月の産声を聞いた朝陽が
焦って大地を舐めまわし
しまいに袈裟と同化する
萎れた夕陽が急いで埋められると
髪を仕立てた山は遠くに目を細め
土筆の針で立ち向かう頃
スズメの親子は地蔵を拝み
農家はノロシをぼちぼち上げ
小僧の鳴く声で鳥が泣く
貝紫の時間の先に
風は刺々しく
デイダラボッチのこぼした
氷屑が曙で煌めく
花鳥風月の産声を聞いた朝陽が
焦って大地を舐めまわし
しまいに袈裟と同化する
萎れた夕陽が急いで埋められると
髪を仕立てた山は遠くに目を細め
土筆の針で立ち向かう頃
スズメの親子は地蔵を拝み
農家はノロシをぼちぼち上げ
小僧の鳴く声で鳥が泣く