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【詩】静かな暴力が松果体をえぐる


手招きに黄昏そよぐ

意識の流れを

森のネットワークに絡ませてみる

時の冷んやりした障りが

うなじに覚える

静かな暴力が松果体をえぐり

爪の隙間から気が揺らぎ

森のあやかし靄と融合する

地面から這い出た舌は

ぬらりと足に絡みつき

細胞核にツルッと侵蝕する

やがて身体は溶融し森の部品と化す

守っているだと?

消化しているだけさ

きっと支配されてるのだろう

もうずっと昔から

こうしてきたはずなのに

新参者が御託を並べるばかりと

呟く

いつしか吸収されながら



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