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【詩】色と時の編み目

振り子のオイルが鳴く時

時は固まり

色が止まる

やさしく

切れないハサミを入れてみる

窓には昨日の時化の残像を覚え

ストーブでは温いミルクが笑う

色と時の編み目に眩しく

記憶のデザインで蓋をする

ミルク瓶を海へ投げると

波際の皺が懐かしく

こそばゆい

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