アメリカのイラストレーター 1880-1890年
ではいきなりですが、黄金時代が始まったとされる1880年から10年ずつの区切りで紹介していきます。
紹介するためとはいえ、ネットから画像を引っ張ってきてここに貼り付けるのもあまりたくさんはどうなのかと思いますので、基本的には画像は少なめにして、グーグル画像検索のリンクを貼っておくことにします。
Edwin Austin Abbey
黄金時代初期のイラストレーターであり画家、壁画家です。
本物にこだわる姿勢は仲間内で伝説になっていました。それは、歴史的なイラストに必要な本物の衣装や小道具を求めて、それらがまだ存在するイギリスへ移住したほどです。シェイクスピアの戯曲のための絵などには当然必要なものだったのでしょう。
Harper'sの小さいモノクロカットからボストン公共図書館、ペンシルバニア州ハリスバーグ州議事堂の巨大壁画まで幅広い仕事をしました。
技法としては、ペン画、水彩画、油彩画、パステルです。
こういう絵を見ると、絵画と何が違うのかと思いますが、画像検索で他の絵も見渡してみると、やはりベースに物語があってその一場面を描いていることがわかります。その意味でよりイラストレーション的だったのでしょう。まあしかし、まだそこまで厳密な区別は無かったというか、この人は画家として絵画も描くし、イラストレーターとして挿絵も描いたということなのかもしれません。
A. B. Frost
黄金時代の優れたイラストレーターの一人で、漫画家、画家でもありました。
このようなユーモラスなペン画で有名です。それと同時に、写実的な田舎の自然、風景も得意としていました。こちらのほうは水彩画で、狩猟や射撃をテーマにしたものが中心でした。本の挿絵も多数描いています。
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