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ペンスチ通信

新しくメンバーシップ「絵を描いて死ぬまで生きるために」を始めましたので、このマガジンは2024年いっぱいで終了する予定です。よろしければメンバーシップのほうに入会していただけると…
主に絵や仕事に関することを書いています。多くの記事を単体でもで販売しているのは、過去記事へのアクセ…
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記事一覧

新聞小説(+挿絵)という文化は消えるのか/前編

イラストレーターの役割が多様化した現在、どのくらいのイラストレーターが新聞小説挿絵の仕事を意識しているのかはわかりません。 僕にとってはイラストレーターになったときから憧れであり、目標でした。古いところでは小村雪岱はもちろんのこと、永井荷風『墨東綺譚』の木村荘八による挿絵も好きでした。現役の人では加賀乙彦さんの小説『湿原』のために描かれた、野田弘志さんの鉛筆ハッチングによる写実挿絵に感動したり、井筒啓之さんの仕事もよく見ていました。 新聞小説は毎日掲載されますので、基本的

ペンスチ通信はまもなく終了します。メンバーシップへの切り替えお願いします

みなさま、今年もお世話になり、ありがとうございました。 この定期購読マガジン『ペンスチ通信』は2024年一杯で終了いたします。もし続けて購読してもよいという方で、まだ下記メンバーシップに加入されていない方は、この機会に切り替えていただけると幸いです。 『絵を描いて死ぬまで生きるために』というメンバーシップをやっております。主にイラストや絵のこと、たまにノウハウ的なこと、日々の出来事や考えていることを、Xの拡張版のような感じで気楽に綴っています。500円/月で、一度入会して

イラストレーターといえどもエクセルを使いこなしたい。こんなふうに仕事の管理をしてます

調べてみると、noteは2018年の4月から記事を投稿し始めていました。 仕事の報告をしたり、個展の告知をしたり、定期購読マガジンをやったり、質問箱の回答を投稿したり、どうでもいい記事を書いたりといろいろやってきて、現在は記事数が900弱です。 このくらい数が増えてくると、新しく何かを書こうとしたときに、これってすでにもう書いたっけとか、下書きのまま放置してなかったかなとか、それから、いくつかマガジンにまとめたりしているので、あの記事はどこに書いたのだっけとか、自分でもよ

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アメリカのイラストレーター 1900-1910年

今回は僕にとっての原点とも言えるN.C. Wyethを含めて、6人+αの紹介です。

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ラフのほうがいいよ/ラフスケッチを超えられない問題

イラストレーションの仕事において一般的な工程としては、アイディアを考える、ラフを作る、仕上げる、という感じで大まかに分ければ三段階あると思います。この3つの段階の中で、どこの工程が好きかというのは人によってかなり違うようです。仕上げ作業が好きという人は多いのではないでしょうか。 僕の場合は、アイディアを考えるのが一番好きで、次がラフ。仕上げる作業はどちらかというと辛いです。実際に絵を描く作業より、頭の中であれこれ考えているほうが好きという、これって絵描きっぽくない気はしてし

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アメリカのイラストレーター 1890-1900年

今回は5人紹介します。 まず一人目はHoward Pyleからはじめます。

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イラストレーターと仕事をするアメリカのアーティスト・レップや絵本のレップと探し方について

海外の仕事をするときに頼れる存在であるレップについて書いてみたいと思います。 まずレップとはなにかというと、英語ではrepで、representativeの略、つまり「代表」という意味です。エージェントとも呼ばれています。タレントのマネージャーのような感じでしょうか。マネージャーというよりはどちらかというと所属事務所とかプロダクションのほうかもしれません。 僕がよく一緒に仕事をするのは、アーティスト・レップと呼ばれる人です。アメリカのアーティスト・レップを検索してサイトを

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アメリカのイラストレーター 1880-1890年

ではいきなりですが、黄金時代が始まったとされる1880年から10年ずつの区切りで紹介していきます。 紹介するためとはいえ、ネットから画像を引っ張ってきてここに貼り付けるのもあまりたくさんはどうなのかと思いますので、基本的には画像は少なめにして、グーグル画像検索のリンクを貼っておくことにします。 Edwin Austin Abbey黄金時代初期のイラストレーターであり画家、壁画家です。 本物にこだわる姿勢は仲間内で伝説になっていました。それは、歴史的なイラストに必要な本物の

テクスチャの使い方

自分の絵にはよくテクスチャを使います。 現在のようにPhotoshopのブラシもいろいろなテクスチャを備えたバリエーションが充実していなかったので、ブラシとしては極力シンプルでフラットなものを使い、最後にテクスチャのレイヤーを重ねることによりアナログ感を表現しています。 もとはといえば、デジタル製のインチキ版画を制作していた頃に、いかにそれっぽく見せられるか研究していて、そのときにアクリル絵の具で作ったカスレのテクスチャが始まりでした。 これがそのときのテクスチャです。

アメリカのイラストレーション史を紹介します

自分の勉強も兼ねてアメリカのイラストレーション史を紹介します。コロナ禍が始まった頃に青山塾のオンライン授業用にマインドマップを作ったのですが、それだと若干見にくいので、記事としてここにまとめます。たぶんそれなりに長くなるのでシリーズ化します。 そのときのマインドマップはMindmeisterというサービスを使っていました。ただ、階層が深くなるとうまくPDFなどのファイルに書き出せないのですよね。サブスクしてましたが最近はあまり使わなくなってしまいました。絵本の展開を考えたり

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『ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本』刊行記念 深津貴之さん×けんすうさんトークイベントに行ってきました

青山ブックセンターは毎週のように通っていますので、僕にとってはホームグラウンドです。慣れている場所というのもありますが、面白そうなトークイベントがあるとなるべく参加するようにしています。 それで昨日は『ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本』刊行記念 深津貴之さん×けんすうさんトークイベントに行ってきました。本はもちろん読み終えてから行きました。 僕はChatGPTではなくPerplexityのプロ版を利用しています。Perplexityの設定ではAIモデルを切

『あおいほしのあおいうみ』発売になりました

カバーと巻頭の谷川俊太郎さんの詩にイラストレーションを描きました(下の四点です)。他にもイラストがたくさん載っている楽しいビジュアルブックです。 参加イラストレーター(50音順):加藤休ミ 木内達朗 きのしたちひろ 田渕周平 友永たろ 原田俊二 parayu 吉野由起子 ワタナベケンイチ(敬称略)

死ぬまで生きるためにやっていることのリスト

このメンバーシップのタイトルにもなっている「絵を描いて死ぬまで生きるために」やっていることについて書いてみたいと思います。 いつ死んだとしても死ぬまで生きたことになるので、結局何かを言っているようで何も言っていません。実際、明日交通事故で死ぬかもしれませんし、何をやってもやらなくても死ぬまで生きたことになります。 と、こんなことを言っても始まらないので、死ぬまで(いつ死ぬかはわかりませんが)絵を描き続けるためにやっていること、ということにしてみましょう。 フリーイラスト

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プロモーションをしようと思えば

プロモーションをしようとすれば、自分をよく見せようとするでしょう。アピールできる実績をこれ見よがしに書き連ねて、エリマキトカゲのように自分を大きくみせようとするでしょう。 ビジネス的には、そのほうが有利、良いとされている気がします。むしろ実績をアピールしないのは損という考え方です。そういう人はXにも散見されます。この人は凄い人なのだと思われて、仕事の依頼が増える可能性はたしかに高いと思います。 しかし、僕は自分を大きく見せるようなことはしないです。なぜか。

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