リソグラフ作品とデータの作り方
2019年に開催したVOIDでの個展ではリソグラフ作品を10点展示しました。その画像をすべてここに掲載します。
自分なりにPhotoshopで作ったリソグラフ用のデータもサンプルとして置いておきますので、興味のある方は参考にしていただければ幸いです。ラフ、レイヤー統合前、色ごとにレイヤーを統合したもの、リソグラフ用の最終データの四つをダウンロードしていただけます。
木版画的な多色刷りの掛け合わせで、使用しているインクの数より多い色を表現できます。基本的に一枚のレイヤーには一色だけしか使わないようにしています。それぞれのレイヤーの濃度を調整するのが重要なので、是非データをダウンロードしてご覧ください。
濃度調整のより詳しいやり方は下記の記事が参考になると思いますが、上記四つのサンプルデータをご覧いただいただけでも、直感的にわかると思います。
以下、それぞれの絵について、上がPhotoshopでのシミュレーション、下がリソグラフです。
リソグラフでは、元のデータには無いムラが出たりします。そこも味でしょう。また、デフォルトでは濃淡のある色面がディザ(網点ではない極小の点々)で刷られますが、現場でディザではなく網点を選ぶこともできます。網点の大きさは大・中・小の三種類あるようです。それと、インクの透明度が色によって異なるので、どういう順番で色を重ねて刷るかによっても結果が変わってきます。
この恐竜の絵は、青版だけ一番小さい網点を使っています。それ以外の赤、灰、黄はディザです。
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