【ファスター・プッシーキャット・キル!キル!】「悪魔のいけにえ」などに多大な影響を及ぼしたエクスプロイテーション フィルム
”FASTER PUSSYCAT! KILL ! KILL !" (65・米)
あの「悪魔のいけにえ」や、ジョン・ウォーターズ、タランティーノ監督作 また、映画の枠を超え、大衆文化にまで多大な影響を及ぼしたラス・メイヤー監督のエクスプロイテーション フィルム。
DVDで観れるとは嬉しい限り‼
支配欲の強いリーダー格のヴァーラ、エキゾチックなロージー、ブロンドヘアーのビリーの、艶めかしい三人のイケイケギャル(タヒ語)がそれぞれのスポーツ・カーで豪快にブッ飛ばしていた。
砂漠の真ん中でチャンピオン・レーサーのトミーとその恋人リンダと遭遇し、彼女たちはトミーを挑発。
あらゆる汚い手を使ってレースに勝ったヴァーラ達に、トミーは激しい口論で迫り殴り合いの格闘になった。しかしながら、格闘技の達人であるヴァーラにトミーは背骨をたたき折られ、あっさり殺されてしまった。
目の前で恋人を惨殺されショックで失神したリンダ。彼女を連れ去りドライブを続けた三人は、立ち寄ったガソリン・スタンドで足が不自由な老人とその息子ヴェジタブルを見かける。
店員の話によると、老人は列車事故が原因で足を損傷したが、その時に手に入れた莫大な慰謝料をごっそり隠し持っているという。
大金の匂いを嗅ぎつけた三人はこっそり後をつけ、リンダを連れたまま小汚い農場へと入り込む。
だが、その老人とヴェジタブルは、農場を訪れた女を殺すという性癖の変態一家だった・・
老人に迫られたリンダは隙を見て逃げ出すも、変態一家の長男カークが通りかかり、事情を知らぬ彼に農場に連れ戻された。
ブロンドヘアーのビリーは筋肉隆々のヴェジタブルを、妖女ヴァーラはカークを色仕掛けで惑わせ挑発。
ビリーは農場を去ろうとするが、背後からヴァーラに刺殺されたのを皮切りに激しい殺し合いがはじまった・・・
裏切り、騙し合いの果てに 最後まで生き残るのは誰か・・。
アメリカ従軍カメラマンとして、第二次世界大戦中に西部戦線で撮影を行ない除隊後はプレイメイトのカメラマンとして腕をならしたラス・メイヤー監督。「プライベート・ライアン」も同氏が撮影した記録フィルムを参考にしたというから驚く。また、その経歴からか、巨乳へのこだわり、女性上位のバイオレスス・ストーリー、脚本・監督・撮影・編集・配給までを全て一人でこなす究極の映画製作者である事などから、カルト的な人気を誇る作品も数多い。
ラス・メイヤー監督作を最初に観たのはワイルド・パーティだったのだが、これも強烈だった。