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映画 名作・ヒューマンドラマ など

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映画 名作・ヒューマンドラマなど、一般的に言われている作品とは ひと味違う隠れた名作、埋もれそうな映画が多め。 洋画の未円盤化の作品率が高めです。 主に私が視聴したことのある作品…
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2024年10月の記事一覧

映画評論家・南 俊子によるアメリカ映画『ナタリーの朝』(69)評

◆『ナタリーの朝』(1969/米/Me, Natalie)  1970年日本公開 ■未DVD化■ ↓VHSビデオの後ろ側のジャケ写に掲載の作品解説 最近も【#カワイイに正解なんてない】というキャンペーンが物議を醸した!? ↑でも言及されている「ハロルド叔父さん」、こいつがとんでもない食わせ者で、容姿に自信が無くて悩む姪のナタリーに対して『人間は外見じゃないよ』みたいなキレイゴトを語る「賢者」のような役として登場するが、その後で、長年連れ添った妻と死別?した後に「美人でセ

疾走するエモーション -サミュエル・フラーの映画の魅力

    【木曜日は映画の日】     映画は物語を語る中で、ある一つの場面を視覚的に、効果的に示すことができます。   映画監督のサミュエル・フラーは、抜群に「面白い物語」を創ることができると同時に、鮮やかに多くの人に印象を与え、考えさせる場面を創ることができる監督です。 サミュエル・フラーは1912年マサチューセッツ州生まれ。幼い頃から新聞記者に憧れ、12歳の時にニューヨークの新聞社でボーイとして働き、偉大な編集者アーサー・ブリズベーンとも面識を得ています。やがて17歳で