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#映画

【地獄のヒーロー2】ブラドック大佐に学ぶ捕虜のなり方

【地獄のヒーロー2】Missing in Action 2: The Beginning 1985 米 1972年のベトナム戦線。 ヘリコが砲撃を受け不時着。 間一髪難を逃れたブラドック大佐ら5人の兵士たちは、ベトナム軍の捕虜になってしまう。 終戦後も彼らは、イン大佐が支配する収容所で強制労働と拷問に苦しみ続けている。 本国では彼らは行方不明者とされ その生死すら定かでない ジュネーブ協定違反であると非難するブラドック大佐(チャック・ノリス)に対して、イン大佐は「君たち

【絶壁の彼方に】(50英) もし、手術する患者が恐怖政治の独裁者であったら‥

外科医のマーロウ医師はロンドン滞在中、独裁国であるボスニア国より招待をうけた。 自国の医師たちのために公開による手術を行って欲しいというものであった。 マーロウ医師は、その国の医学のためと、その要望をのんだ。 しかし、その手術を受ける患者が、ボスニアで恐怖政治を執っている独裁者ニバ本人であり、それは独裁国家にとって最重要機密であった・・。 しかも彼が手術後に急死してしまったことから、博士は秘密警察から命を狙われ、国内を逃げ回るはめに陥る。 政治的寓意を多分に含んだイギリ

ex①【ヒッチャー】に見る犯罪心理とカリスマ性、承認欲求ついて考えてみた(最終修正版←今んとこ)

実は先日「プラトーン」について書いていたところ、このバーンズ曹長のもつ雰囲気というか、ちょっと違うのだけど「ヒッチャー」のジョン・ライダーが脳裏に浮かんだ。 久しく好敵手を探し、モンスターと化した自分を殺してくれる存在を探し求めているようにも思えた。 自分に畏怖の念を抱く小動物のような存在でしかなかった、ただの若者を極限まで追い詰め、自分を殺せる存在にまで育て上げているように。 今回取り上げる「ヒッチャー」については高校生の頃にレンタルビデオで借りて、おすぎ(※注1)し