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【奮闘記】人生の仲間との出会い
怪しい
博士号の使い方と出会ったのは、博士論文執筆の終盤、卒業間近な頃だった。たまたまラボに置いてあった冊子に載っていた本である。私自身、タイに戻るのか、企業に就職するのか、アカデミアに残るのか悩んでいたから飛びついた。内容は共感するものが多く、こんな事をしている人達がいるのかぁ。と思いながら出版元をみるとリバネス出版と書いてある。リバネスという「団体」が存在しているようだが、どうせ非営利団体だろうとたかを括っていた。たどり着いたウェブサイトには、「バイオ教育のリバネス 」、入社希望者はインターンシップ経由のみ選考プロセスに進む*とあった。「科学技術の発展と地球貢献を実現する」なんだか怪しいと思ったのが最初の出会いだ。
*最近はインターンシップ経由でなくても採用系がある。
未来の仲間にプレゼン
最初の出会いから約10ヶ月、私は40人弱のリバネス社員の前に立っていた。リバネスの最終面談だ。この形は未だに行われている。緊張から喉は渇きまくっていたが私はここでスイッチを入れた。私を仲間と感じてもらうために自分が何者かを「拙い」日本語で話した。そして、10年経った今も私と同じ切り口で話をしたメンバーは居ない。その点では、私は誰にも負けないのだ。 笑
正直な話、私みたいな博打をうつアホはもういないという事だけの事である。全社面談で私は「コブラとの対面にも負けず、野生の象との遭遇もsurviveしました!ビジネスは微塵もわかりませんが言葉が通じるのだから出来ないわけありません」仲間にしない意味が分からないと大見栄をきったのである。
タイミング
私がなぜ、採用されたのかは未だに謎だ。私はタイミングが良かったと思っている。運も実力のうちというから良しとする。どこまでも楽天家だ。私がリバネスの門を叩いたのは2010年バレンタインの頃。そして、リバネスはその年のクリスマスシーズンにはリバネス シンガポールを設立している。タイミング良く、日本と東南アジアを繋ぐ人材を探していたところに私が現れたわけだ。しかも、行動生態学を学んで、東南アジアを含めて海外生活が長い、日本国籍の「面白そうなの」が転がり込んで来たのである。ジャングルで調査していたなら、何があるか分からない仕事にも物怖じしなそうだ。と考えてくれていたのかもしれない。あのタイミングでリバネス と出会わなかったら今頃何をしていただろうか?人生の波を見極める目はそこそこ研ぎ澄まされているかもしれない。