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干しいもが教えてくれたこと

木頭で暮らしはじめるまでは
さほど好きではなかった?!
というか、あまりなじみのなかった干しいも

木頭では
冬になると庭先で
のろしのような煙があがり
羽釜でサツマイモを茹で
切って、日向で干して
干しいもが量産されている

「いもがしびる前に、干しいもにしよるんよだぁ。」

しびるとは
寒さでだめになってしまうこと

そもそもいもって
寒さでだめになるの?!
え?じゃがいもはいけるの?!
じゃあ、里芋は?
なんだかいものこともよくわからない

*さつまいも
*まいも(里芋)
*こんにゃくいも
は、寒さに弱く
しびてしまういも

なので
さつまいもは
いもつぼという
軒下や倉庫に穴を掘り
籾殻を入れて
その中にさつまいもを保存

まいもは
畑の隅に穴掘って
シュロなどの葉を被せ
上から土をかぶせておく
トタンや
使わなくなった犬小屋をのせて
雨があたらないようにしている

こんにゃくいもは
しびる前に
ちゃっちゃと茹でて冷凍に

*じゃがいも
は、寒さに強く
寒さを乗り越えたじゃがいもは
甘くてうまくなる!!
しわしわになるけれど
出てきた芽をとり皮剥いて
食べたらかなりうまい!!

さて、さつまいもが
干しいもになるまでも
少しひと工夫^ ^

さつまいもを掘り
泥(土)は洗わずにそのまま
秋の日差しに当てて干す
朝晩は寒いのでつまえといて
昼間の日向で干し
水分を飛ばす
こうすると
甘くて色のいいほしいもができるんだとか

干しいもをつくるタイミングも大事
冬の寒さが続くあたりがねらいめだけど
寒さでいもが
やられてしまうタイミングでもあるので
いもをしびさせないようにして
寒くて晴れの日が続くころをねらい
干しいもづくりをする
12月中旬くらいからがいい気がする

雨が降り
ぬくい日がやってくると
カビたりするので要注意

干しいもを手づくりする醍醐味は
茹でたてをパクリ
いも切りながらパクリ
やや半生でパクリ
絶妙な柔らかさでパクリ

全ての工程のものを
つまみ食いでき
自分好みの硬さを発見できる

また、ストーブなどで焼くとまた
柔らかくなりおいしさが増す!

硬いものを刻んで
お米と一緒に炊いたら
いもごはんにもなる^ ^

昔は
スライスしたいもに穴を開け

一個、二個、一個、、、
と交互に
藁を通して干していたそう

子どものころによく
二個の所を一個とり
バレないように
つまみ食いをして
親にバレて(絶対バレる、、、)
よく怒られていたという話を
木頭ではよく聞く^ ^

今年の我が家は
さつまいもが猿にやられることなく
まあまあ採れたので
庭先で干しいもづくりを^ ^

庭先で何かをしていると
ご近所さんがお野菜を持ってきてくださり
(いつも、立派なお野菜!!)

「干しいもつくりよるんかぁ。ほりゃぁ、よう乾いておいしいなるわだぁ。楽しみじゃの。」

と、干しいも話に^ ^
そして、木頭の干しに関する知恵を
色々教えてもらえるチャンス^ ^

木頭のみなさんに
教わったように作ってみました^ ^
果たしておいしくできるのか?!

あとは、木頭の寒さと日向にお願いして
できあがりを待つのみ^ ^
楽しみです^ ^

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