手洗い警察24時
小1の次男は「おうちに帰ってからの手洗いうがい」をすることに非常に重きを置いている。そしてマスクを外したあと、うがいをするまで一言も喋らない縛りまで、自分に課している。
自分だけならいいのだが、他者に対しても厳しい。
主に標的になるのは小3の長男である。長男は手洗いうがいが嫌いではないが、「帰ったら洗面台に直行してハンドソープで手を洗う」という動作が組み込まれてはいないので、帰って手洗いをする前に少しでも別のことをしているのを見つかると、次男に怒鳴られるのだった。
話は逸れるが、「着物警察」という言葉がある。自らの着物に関する知識・常識・価値観に重きを置きすぎるためか、そこから外れた着方をしている人を路上で捕まえて批判・注意などをする人のことである。
あまりにも長男への次男の言動がひどかったので、言っていることは正しくても、度を越した攻撃力の言葉だとかえって伝わらないよ、と伝えた。
そのとき「着物警察」が浮かんだので、「手洗い警察みたいだよ」と言ってしまった。
すると次男は顔を輝かせて「手洗い警察!おれはやる!」となってしまった。
そうか、彼の中では警察は正義のヒーローなのだ。
「◯◯警察」のフレーズから私が想起するのは、度を越した取り締まりをする、というイメージだったのだが・・・。
手洗いうがいは重要だ。けれど他者の行動に口を出す加減は難しい。まだ低学年だし、そこをわかれというのも少し難しいだろう。だからといってすぐ長男の行動は変わらないと思う。
長男からは取り締まりが厳しい旨の訴えが上がってこないので、とりあえずしばらく見守ることにする。