見出し画像

空間のつかみかた:認知能力とテレビゲーム

 みなさん、おはようございます!

 みなさんは、ゲームで遊ぶことってありますか?我が家では、子供たちからNintendo Switchで対戦を挑まれます。
 しかし、最近のゲームについていくのは容易ではありません。ゲーム機の性能の進化に伴い、複雑な操作が要求されるようになったと感じます。
 ですが、子供たちのスキル上達の速さには目を見張るものがあります。高度な操作を難なくこなす姿に驚かされるばかりです。

世代を超えて繋がるゲーム

 Switchには私が子供の頃から慣れ親しんだゲームの続編も多く、一緒に楽しむことができます。
 例えば、マリオカート。特に初代は私が子供の頃に最もやり込んだゲームです。今はマリオカート8デラックスとなり、新しい要素がたくさん追加されました。
 しかし、基本的な操作は変わらないため、今でも子供たちと楽しくプレイすることができます。私が遊んでいたコースが再録されているのも嬉しいです。懐かしさを感じながら、子供たちと一緒にコースを駆け抜けることができます。
 ですが、3Dゲームとなると途端についていけなくなります。

置いてけぼりの3D空間

 子供達が熱狂する、FortniteやスプラトゥーンのようなFPSゲームは、視点移動、見ている方向を変更する操作が必須です。そうしないと敵を目にすることすらできず、気がつけば、いつの間にかゲームオーバーになってしまいます。また、スマブラのようにダイナミックにステージが移動するアクションゲームでは、自分の操作キャラクターがどこにいるのか見失ってしまいます。
 そんなわけで、「最近の若者はすごいわぁ。おばちゃんはもうついていけないわ…」と思っていました。
 ですが、よく考えてみると、私は昔から3Dゲームは苦手だったのです。

変わらない視界という安心感

 プレステやセガサターンが登場してから、家で3Dゲームがプレイできるようになったのだと思います。その中でも、例えば、FF7ではマップ上で操作キャラクターを見失い、モンスターハンターでは視点移動ができずに何度もやられ続けました。
 では、なぜマリオカートだけは得意なのでしょうか?
 それは、マリオカートが視点の変わらないゲームだからだと気づきました。ハンドルを切っても、変わるのは周りの風景だけで、自分の視点は固定されています。背景が綺麗な3Dグラフィックとして描画されるようになったものの、本質は2Dの初代マリオカートと変わらないのです。

それぞれのゲームとの向き合い方

 処理する情報が少ないからこそ、私はマリオカートを楽しむことができるのかもしれません。私は、私の向いている方向に進んでいくことだけは変わらない。その感覚を手がかりにプレイしていることにも気がつきました。

 私は、ディスプレイを見ている時、そこに見えているものが全てと捉えているのかもしれません。対して、子供たちはディスプレイを見ているだけなのに、まるでVRゴーグルをかけているかのように、振り返ったり、後ろのプレイヤーを予測するなどの対応ができているようです。
 このように、人によってゲームの空間をどのように捉えているのかの違いがあることに気づかされました。
 果たして私にも、3D空間に入り込むことができる日が来るのでしょうか?第3の目でも開かないと無理っぽい感じはしていますが。


いいなと思ったら応援しよう!