永遠に利益をもたらすもの
ブラインドタッチを強制された。
事務所の片隅にFM8があった。今は見なくなった、8ビットマイコン。まだパソコンと言う言葉は一般的でなかった。大き目のキーボードの中にコンピュータが組み込まれていた。白黒のブラウン管のディスプレイがつながっていた。外部記憶装置はバブルメモリ。小さいカセットみたいなもの。その中に、キーボード練習のプログラムがあった。
プログラム名が紙に書いて貼ってある。そのプログラム名を入力して起動するのだが、何回もエラーになる。とてもイライラする。
ACT01 と書いてある。
エイシーティーオーイチ!
ゼロとオーを区別する為に、オーは上に棒線を引くと習ったのを思い出した。
これは、エイシーティーゼロイチなのか。
今度は、無事起動出来た。
気分転換にキーボードをよく練習した。