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しあわせとは(二度目の夏)

いまから約20年前

わたしたちは、ほとんどみんな

若くて、
何故か
怒りっぽくて

誰とはなく
いつも誰かに

好きだ嫌いだ言いながら
機嫌が悪いフリをして

精一杯、生きていた


20年経った
今のわたしたち

わたしたち、と言えないくらい
いろんな人が
離れていった

怒る気力も
ないほど疲れ

好きも嫌いも言う暇もなく

言えないことも
たくさん抱え

それでも精一杯生きて

今日という日が
過ぎていき、

明日もたぶん、生きられる


あの日から2年経った
二度目の夏


よく見て気づいたことがある
周りじゃなく、
自分のいまを

いまの自分、
だけをよく見た

過去の自分とは比べなかった

感覚で、もうわかってた



20年の流れの中で

命が終わりそうだった日も、

終わらせたいと思ってからも


生きてきた、
精一杯


いろんなものが、
見えなくなって

無くなったのかも知れないけれど

失う、を 
たくさん得た

持っていないを、持っている

自分らしさ、だけが手の中に有る

いまの自分


たぶん、それが

それこそが


"しあわせ"



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