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献血50回記念 「よろしい、ならば献血だ」(少佐台詞パロ)

諸君 私は献血が好きだ
諸君 私は献血が好きだ
諸君 私は献血が大好きだ

全血献血が好きだ
200ml献血が好きだ
400ml献血が好きだ
成分献血が好きだ
血漿献血が好きだ
血小板献血が好きだ
旅行献血が好きだ
デート献血が好きだ
集団献血が好きだ

商店街で 街道で
公園で 神社で
免許センターで 商業施設で
駅前で 高層ビルで
バスで ルームで

この地上で行われる ありとあらゆる献血行動が大好きだ

職員から渡された呼び出しのベルが 轟音と共に順番を知らせるのが好きだ
ロビーから本採血へと赴く際 硝子の引き戸をガラガラと開ける時など心がおどる

看護師の操る採血針の18Gが我が血管に食い込むのが好きだ
痛みと共に 繋がれたチューブから流れ出してきた血液が
機械へ向かうのを見る時など胸がすくような気持ちだった

成分献血にて遠心分離された血液が 再び私の体に流れ込んでくるのが好きだ
ひんやりとした液体が 血管に沿って腕を流れていくのを 二度も三度も味わう時など感動すら覚える

終わりに看護師達が採血後の処理を行ってくれる様などはもうたまらない
両脇に控えた看護師が 私の針痕に包帯を巻いていくのと同時に
反対側から血圧測定の機会をあてがって 複数人にケアしてもらえるのも最高だ

採血後に繰り返し職員からありがとうと言われながら ドリンク自動販売機の無料システムを存分に楽しむ時など絶頂すら覚える

人ごみの中孤独を感じながら呼びかけをするのが好きだ
必死に声を上げても顔を向ける人は僅かで 目標を達成できずにいる様は とてもとても悲しいものだ

呼びかけ活動をアルバイトと誤解されるのが好きだ
我々の献血への思いが金に還元され 若い世代に届けることが出来ないのは屈辱の極みだ

諸君 私は献血を 美酒の様な献血を望んでいる
諸君 私に付き従う細胞諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる献血を望むか?
理解されることの少ない 趣味としての献血を望むか?
ラブラッドシステムの限りを尽くし けんけつちゃんのグッズを狙う 嵐の様な闘争を望むか?

 (ガガガガ ガガガガッ と手を上げた部下達が口々に)
献血!! 献血!! 献血!!

(部下達の反応を見るように少し間を置いて)

よろしい  ならば献血だ

我々は満身の意志をもって今まさに針を振り下ろされんとする腕静脈だ
だがこの暗いインターバル期間で半月もの間 堪え続けてきた我々に
ただの献血では もはや足りない!!

大献血を!! 一心不乱の大献血を!!

我らはわずかに45㎏ 400ml要件に満たぬ敗残兵にすぎない

だが諸君は個個に命を救う力を秘めていると私は信仰している
献血を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
あらゆる手段を用いて連中の生活に献血を加えよう
連中に献血の味を思い出させてやる
連中に我々の献血への思いを思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一人の吸血鬼愛好家の戦闘団で

世界を燃やし尽くしてやる

「50回達成記念 木辻明文より全細胞へ」

夏季Red Factionへ向け 準備を開始せよ

征くぞ 諸君

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