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【コンビニのない町に移住した女子大生】#1 1014 今日は快晴

お気に入りの白いスカートで湖畔の階段に腰を下ろし、空の青を反射して風に揺さぶられる錦秋湖を眺めながら、就職とかしなくていいかもな、と思った。今まで何にこだわっていたんだろう。あの仕事は稼げないからダメだとか20代のうちは身を粉にして働かないとダメだとか。どうして自分を縛り付けていたんだろう。

この町に移住して2週間が経った。この町にいるのは3ヶ月間。東京の女子大生がコンビニのない町に移住して考えたこと思ったことを書き綴っていこうと思う。#10くらいまで行けたら御の字かな。


しあわせってこれなのかもしれない

この2週間は本当に本当に幸せで、こんなに幸せだと感覚が狂ってしまいそうになる。

大好きな図書館に週2回勤務できるし、最高のロケーションが出勤路だし、日に日に知り合いが増えていくし、週に3回は飲み会に参加している、気がする。それに加えて先週は栗ご飯を食べたし、毎日なすを料理できるし、はじめましての乾杯は格別!

ここの人たちは道ですれ違うと挨拶をする。1人に自己紹介すると10人に他己紹介されているし、役場のお兄さんと藍染のお姉さんと和菓子屋の女将さんが家族だったりする。楽しい。

ない!ってそんなに大変?

コンビニはないけど、大売り出しのスーパーはある。スタバはないけど、最高のレイクビューを持つカフェがある。駅の隣には温泉がある。夜6時になるとメインストリートすら誰も歩いていないけど、襲ってくるのは熊くらいだし、今年はどんぐりがたくさんだから里にはあんまり降りてこないみたい。

あれがない!これがない!って思ってたけど、みんなに色々教えてもらいながら助けてもらいながら、生活ができている。

いろんな疑問符

昨日、ほっとゆだ駅の温泉で知り合った彼女はまさかの地元が三駅となりだった。Instagramも交換せずに「またね」と別れたのだけれど、さっき駅で見かけて再会を喜んだ。びっくりした。またいつか会える。SNSってなんなんだろう。

人によっていろんな正解の人生があって、一概にこうしたらいい、とかいう正攻法は人生にはないのかもしれない。とか思った。

今のお仕事は余すことなく全部楽しい!だったらこれを仕事にしたら良くない?なんでそれから逃げようとしているんだろう?何を基準に物事を見ているんだろう。一気にわからなくなってしまった。

東京から物理的に離れていることが精神的に楽。隔絶されている感がまだ楽しめる時期なのかもしれない。

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