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2024/2 バンコク旅行記 ep8:バンコクでニセコ体験
前回までのあらすじ
ほぼトイレの話でだらだらとすみませんでした。
バックナンバー(直近3回分)
本編
バンコクのニセコ
3時間のマッサージを終え、次の目的地は本日の宿である、バンコクマリオットホテルザスリウォン。今朝まで滞在したJWと負けず劣らず立派である。チェックイン時に南国らしい花でできたブレスレットなんかもらっちゃって。
本日の宿泊はラウンジ付き。雨が上がるまでに一杯だけ水分補給を行い、再出撃。傘を借りられるのもありがたい。船着場へ向かう。
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雨上がりで空気がモワッとしている。同じ雨上がりでも日本より清潔感に欠けると思うのはなぜだろう。思い込みか。道中にデカデカ「AKIHABARA」と書いた家電店があった。
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30分弱の散歩を終えて船着場に到着。対岸のアイコンサイアムなる商業施設に向かうため、ボートに乗り込む。結構な人がいる。乗り込んで5分ほどして、発進した。大きなチャオプラヤ川をいくつものボートが行き交う。ホテルが出しているゴンドラのようなボートもある。船着場から直でホテルまで行けるのは羨ましい。
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船旅はそう長くなく、10分もかからずに対岸へ到着した。春節もあってアイコンサイアム内は大賑わい。朝食から5時間ほどが経過し、さすがに腹が減ったので屋台村みたいなエリアで海鮮串焼きをたまらず食らう。
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しかし妻によると、どうやらここは春節の観光客向けエリアだったらしく、もっと安いタイ料理のフードコートみたいなのが奥に進むと現れる。なんだよ、じゃあ買わなかったのに。だって1000円弱もしたぞ。串2本で。ニセコに来た外国人もこんな気持ちなのかな。
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奥のフードコートは地元御用達、といった感じでかなり安い。カオマンガイに揚げた鶏も合い盛りになったプレートを食らう。何よりコメがうまい。単体でイケる。スープもうまい。お行儀悪くロティとかいうクレープみたいなもんの屋台に並んでいる妻の傍で食べてたら、金持ち欧州マダムみたいな人に「それ、どこで売っているの?」と聞かれてちょっと誇らしい。そんなにうまく見えたか。
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一度食い出すと止まらないのが悪癖な筆者は、ある店先に盛られている、丸焼き魚にも魅入った。昨日から肉系ばかりで魚が不足している。これも食おう。
ただ、なんと頼めばいいかわからない。とりあえず魚を指さして頼む。英語で適当に説明する。が、店員さんは腑に落ちていない様子。すかさず英語ができる他のお客さんが助け舟を出してくれた。ありがたい。
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鯖みたいな魚が一尾丸焼きと米。なんともワイルドな一品。こんなのでいいよね、ホント。期待通り鯖みたいな味でメシが進む。肉と魚と米。これ以上ないフルコースを食べてもたかだか1000円しないくらいだった。
折れない、ドライバー
腹パンで満足したので帰ろう。対岸までまたボートで戻る。往路と違い最も端の川に一番近い席へと陣取ったものの、川の水が汚すぎてしぶきが来ないかヒヤヒヤする。
また復路も歩こうかと思ったが、この後の予定もあるし、せっかくなのでトゥクトゥクに乗ることにする。ただ、トゥクトゥクはタクシーと違いメーターなんてものがない。タクシー以上にボられる可能性がある。しかも最初に運転手がふっかけてきがち、らしい。
そのため事前にタクシー料金などを勘案して譲れないラインを設定して交渉に臨む。しかしボートを降りてすぐの道には数多くのトゥクトゥク乗りがいる。人が集まればカルテルが生まれる。よって交渉の余地は小さい。そう考えてトゥクトゥクと歩いていく。そんなことをしているともう周囲にめぼしいトゥクトゥク乗りがいなくなってしまった。どうしよう。
こんなことをしていたらいつまでたってもトゥクトゥクと歩き続けてホテルに着いてしまう。焦っていると、地場スーパーみたいなところの駐車場に2台のトゥクトゥクを発見。もうしょうがない、多少のカルテルは許してやろう。近付くと、年配の方のドライバーが応対してきた。たしかこちらの希望ラインは130バーツ。向こうの言い値は300バーツ。うーむ、遠すぎる。しかしここで折れちゃダメだ×10。130バーツと言い張り続ける。200バーツは割ったが、双方譲らず。いや、向こうは譲っている。ATフィールド全開なのは筆者だ。
もはや交渉の余地なしと見たのか、「コイツあきまへんわ」みたいな感じで、年配ドライバーが若手ドライバーにバトンタッチ。こっちも150バーツが限度という感じ。ならん、ならワシはトゥクトゥクと歩く。さらば! すると頑なに譲らない筆者を見かねた妻に「シンジ、トゥクトゥクに乗れ」といわれたので、とろサーモンの漫才よろしく「続行!」という感じで結局150バーツで乗った。
価格交渉に折れたので若干不服だったが、トゥクトゥクがあまりにも楽しくてそんな気持ちはすぐに消えた。意外と車体の小回りが利き、風を受けてスイスイと道路を抜けていくのは本当に楽しい。ただ、ハタと気付いたのだがヘルメットもシートベルトもないので、マジで運転手に命を預けている。バンコクはこのほか、バイクタクシーもたくさん走っているが二人乗りの後ろで運ばれる客はヘルメットなんかしていない。末恐ろしい。
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あっという間にホテルへ帰還。料金にチップを上乗せするので結局価格交渉もなにもあったもんじゃない。アホか。じゃあさっさと乗っとけよ。あとで調べると、どうも運転手が提示してきた金額の半額が値引上限らしい。当初300バーツの提示を受けたので、130バーツで頑なに譲らない筆者を見て彼らは日本の貧しさを思い知ったことだろう。
まだ終わらんよ
ホテルに戻って向かったのは、屋外プール。テラスバーと併設しており、プールに入るもよし、寝そべって酒を飲むもよし、日焼けするもよし。この空間は非常に気に入った。そこそこの高所なので風もあるし、心地よすぎる。束の間、ゆっくりと過ごした。
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17時を迎えてホテルのラウンジへと向かう。アイコンサイアムでそこそこ食ったので食欲無し。それでもせっかくなので食べて飲む。よくないサイクルに入っている。サラダや揚げた豚・鶏、カレーなどまあ一通りあり。胃腸が疲れた身にはあっさり、エビとパクチーのサラダが一番うまかった。
普通ならプールに入ってラウンジで楽しんで、ここで1日ハイ終わり、てなもんだろう。しかし筆者一行の旅はまだまだ限界を攻める。ナイトマーケットに行きたいということで、無理を押してアジアティーク ザ リバーフロントなる場所へタクシーで向かった。
バンコクにはたくさんのナイトマーケットがあるが、ここは日本でいうとアウトレットみたいな雰囲気。土着のムンムンとした空気を味わうというよりは、いい塩梅に臭みが抜かれて観光地っぽいテイストに調理されたナイトマーケットという趣である。敷地内には観覧車とかあるし。
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とりあえず歩く。地元っぽい人や観光客っぽい人でそれなりの人出。レストランやフードコート、雑貨屋にゲームセンターなど娯楽が結集している。暑いし腹いっぱいだし流して歩いているものの、「せっかくナイトマーケットに来たのだから」とまた悪い気持ちがムクムクとこみあげてくる。
要するにまたメシを食った。もともと牡蠣のオムレツ「オースワン」と、チャーハンすなわち「カオパット」を食いたいと思っていたのでそれを念頭に店を探す。メニューを見て適当に安いし雰囲気も良さげなところに入った。店名は覚えていないが、広場にある噴水の目の前にある、テラス席の店。店頭にあるメニューを見ていると声をかけてくるホールの人がとにかく感じいい。
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だから君は食うんだどこまでも
とりあえずルービーとオースワン、カオパット。それのみ。だって腹減ってないし。何のために注文して、何を食べて喜ぶのか。ルービーがぬるく、それがゆえにやけに存在感があって苦しい。
ほどなく両メニュー到着。オースワンは、肝心の牡蠣もまあまあ。水っぽいと思いきや後味がそこそこクセあり通好みな感じ。カオパットはザ・王道のチャーハンという味わいで、まあ双方こんなもんか。満足した。
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消化のために水分を補給しよう。地場のタイティーチェーンである「Cha TraMue(チャトラムー)」と、あとその辺のマンゴースムージースタンドで飲み物を買い、帰る。
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帰りはあの衝撃と快感が忘れられず、再び会うまでの遠い約束を果たすためにトゥクトゥク。スーツケースいっぱいに希望という名の重い荷物を詰め込んで、さあ価格交渉。また無理筋の価格設定を基に決裂しかけて、妻がいさめて向こうの言い値で乗った。まったく学習しない人間である。何度乗ってもトゥクトゥクは楽しい。細い、テラス席が並ぶ路地を抜けていくときは周りの目が気持ち良かった。
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もう寝ても良かったのだが、せっかくなのでまたプールへ。人生初のナイトプール。夜も夜で良い。泳がずボーっとして、帰って寝た。今回はここまで。お読みいただきましてありがとうございました。
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