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2024/8 中欧旅行記 ep1:たかが2分、されど2分


前回のあらすじ

今回が初回なのでなし

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本編

●「ライブ・イン・ブダペスト」という勘違い

タイトルの通り、夏休みに中欧へ行ってきた。ハンガリー、スロバキア、オーストリアの3か国である。もしかしたら東欧かもしれない。わからん。その旅行記を、また性懲りもなくダラダラ書いていく。

3か国の前情報は、そんなにない。以前に読んだ島田雅彦の食に関するエッセイで、ハンガリーはパプリカが美味いみたいなことを書いていたなあ、その程度。

あと、ハンガリーの首都であるブダペストは、マイケルジャクソンが大歓声の中、数分立ち尽くした伝説のライブをやった場所だなあと思って今調べたら、筆者が「ライブ・イン・ブダペスト」だと思ってたのは「ライブ・イン・ブカレスト」だった。アホか。ブカレストってどこだよ。これも調べるとルーマニアらしい。

当該ライブのDVDは、各種サイトで好評発売中。写真はAmazonより。

それにしても大観衆の中で2分間も立ち尽くすマイケルジャクソンというのは、同じ誕生日の人間としてあっぱれだ。2分。伝説の2分とか一部じゃいわれてるらしい。自分だったら間違いなくすぐに動いてしまうだろう。

だって突っ立ってる間に拍手とか歓声が途絶えたら困るし。途絶えたら一気に緊張して、動き出したときに万が一シーンとしていたら、さらに緊張してパフォーマンスはグダグダになるだろう。そんなことを考えてる時点で小市民丸出しだ。

マイケルジャクソン、いやMJと呼ぼう。MJにはそんな心配など無縁だったに違いない。立つだけで拍手喝采なんて大したもんだよ、ほんと。野球の大谷だって立ってるだけじゃそんなことにならないだろう。

とはいえ野球でピッチャーの打席とか、制球の悪い相手に対して「(打席に)立ってるだけで良い」とか思うことはある。しかしそれはフォアボールを取ってほしいからで、無条件に称賛しているわけではない。あの場面、もしブカレストのステージ上ではなく、ワールドシリーズの最終戦、9回裏同点2死満塁、MJが左のバッターボックスに立っていたとしたら、もっとすごい歓声になったろうか。もちろん右打席でも問題ない。

キリがないのでここで終わる。ちなみに伝説の15分というのもあるらしい。こっちは静止ではなくて圧巻のパフォーマンスの15分。

●痛恨のバス乗り損ねで逆ロケットスタート

無理やりここまでの意味不明な導入を本論につなげようとするならば、たかが2分、されど2分。その差で、旅行は波乱の幕開けとなった。

旅行に行くときは荷物が多いので家至近のバス停から鉄道駅までバスに乗って楽をするようにしている。バスは時間通り来ないしちんたら走るので、結局駅まで歩くのと時間がそう変わらないのだが、特に暑い夏は駅まで汗だらだらのへとへとでたどり着くか、涼しいバスで体力を温存して到着するか、大きな違いといえる。

しかしながら、今回はバスを乗り過ごした。その理由がばからしい。乳毛を抜いていたからである。

とはいえ筆者だけが悪いわけではない、と主張しておく。なぜなら我が家の最寄バス停にとまるバスというのは、ろくすっぽ時刻表通りに来やがらないからである。

そのため、いつもリアルタイムにバスの位置を見られるデジタルツールをしかめっつらで見ながら「今日もふざけてやがる」などつぶやくのだが、その日は時刻表の到着時刻15分前ほどに確認したところ「3分遅れ」みたいなことを抜かしてやがったので、旅行前のおめかしとして毛抜きをしていた。

そんで余裕を持って時刻表の到着時刻くらいにバス停に行くと、知らぬ間に加速しやがったバスはもうどこかへ消えていた。抜こうとした毛が、十分に伸びておらず、毛頭をピンセットでつかむのに四苦八苦したのも災いした。

見事に逆噴射ロケットスタートだったものの、まあ風があって午前中だったのが救いだった。意外と汗をかかず駅までたどり着き、出発と相成った。

今回はここまで。次回をお楽しみに。





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