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2024/8 中欧旅行記 ep16:謎のロナウジーニョ人形と、おすすめの冷房スポット

前回のあらすじ

ターフェルシュピッツ、うますぎ。

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本編

●爆裂チップを支払いかけるも……

フィグルミュラーにて、ウィーンの伝統と格式ある素晴らしい食事を楽しんだ我々は、その清き心のままにシュテファン大聖堂の見学へ。オーストリアで最も高い教会らしい。

中も当然広い。「歯痛のキリスト」として有名らしい石像があったが、筆者にはそこまで歯痛に苦しんでいる様子には見えず。

歯が痛いとか、そういう話じゃない気もする

例のごとくあっさりと教会見物を終えて、胃酸の乾かぬうちにおやつの店へ行くことに。ウィーンといえばザッハトルテ。そういや、まだ食ってなかった。いくつか当たりをつけていた店の中から選んだのは「Sluka Cafe Konditorei」。

ザッハトルテと、冷ラテを頼む。それにしても、欧州の店はトイレが地下にあることが多い。この店も、店の奥に進んで階段を降りたところにあった。まあ、トイレの目の前の席に案内されるリスクがない点は良い。

とにかくこの日も暑いので、つめた~い飲み物がうますぎる。ザハ・ハディドももちろんうまい。国立競技場のザハ案って何だったのか。

会計時、カード払いといったら決済端末でチップを要求された。よく分らんけど、過去こういうときは総額に対して、支払うチップのパーセンテージを意思表示していた気がしたので取りあえず「10」って押そうとしたらめちゃくちゃ制止された。どうも何%払うか、ではなく何ユーロ払うか、だったらしい。あやうく1500円もチップを払うところだった。店としちゃそんなこと知ったことないだろうに、優しい店員であった。

●ウィーンでおすすめの冷房スポットと、ロナウジーニョの謎

ウィーンで思わず触れた、人のやさしさに心あたためながら店の外へ出ると、その心が一気に腐乱しそうな暑さ。ブダペスト・ブラチスラバのときほど強調していないが、やっぱりウィーンも暑い。

ただ、さすが都会。ブダ・ブラと異なり、冷房ありの店はそこそこある。中でもおすすめだったのがチョコレートメーカー「HEINDL」の店舗である。何かの間違いで、ウィーン旅行者が冷気を求めてこのブログにたどり着く可能性もあるので、詳細なリンクも張っておく。

さすがはチョコレートを扱う店、生半可な冷房ではなくガッツリと冷えていた。外からドアを開けた瞬間に、冷気があふれる。店内に入ると快適そのもの。シュテファンプラッツ駅至近の中心地にもあり、ぜひ夏場の避暑とお土産購入におすすめしたい。

その他、冷所といえばウエハースで知られる「Manner」の店舗も涼しかった。ただ、こちらは店舗が狭くほぼ一方通行で落ち着かないので、腰を据えて体を冷やしたい場合はやはり、HEINDLがおすすめだ。

お土産といえば、ショップでいろいろチェックしていると、レジの上に飾ってある、ロナウジーニョのボブルヘッドみたいなのを買っている親子がいた。

なぜ、ウィーンでロナウジーニョなのか。なぜ、今なのか。どれだけロナウジーニョが好きなのか。いや、好きったって限度がある。前田智徳のボブルヘッドがもしここに売ってたって買わんよあたしゃ。

しかもそのロナウジーニョ、別にウィーン的な何かがあったわけでもなさそうだった。ざっと調べてもオーストリア、ドイツそれぞれのブンデスに在籍したこともないっぽい。買っていた子どもも、おそらく小学生かそれ以下の年齢でロナウジーニョ全盛をリアルタイムで知っているわけでもなさそう。全く謎である。

●何で平穏無事に終われないのだろう

ロナウジーニョの謎に頭を悩ませつつ、ウィーンはこの日が最後なのでほっつき歩く。何か音楽家とか偉人の像がある市立公園とか。ここもそうだし至るところに水汲み場があるのは素晴らしいことだ。この2日で果たして何リットル、ウィーンの水を味わったことだろう。幸いにして腹も下さなかった。

日も若干落ちてきたので帰ろう。近所の停留所からトラム。これがアホみたいに蒸し暑い。走行中は窓を開ければ気がまぎれるものの、停車中は異常にゴウンゴウンいって「冷房働かせてまっせ」感を出しつつ、無風の極み。いやな顔一つせず黙って乗り続けるウィーン市民。この人たち、どんだけ我慢強いのか。

もう食べ疲れ感もあったので、この日の夕食は買い食い。ウィーン中央駅で降りて、スーパーだのスタンドだのを見る。Akakikoとかいう店で寿司が売ってた。食いたいけど、ちょい高だし見。しかし魚は食べたい。っちゅうことで、街中でも見かけて気になっていた「NORDSEE」とかいうフィッシュサンドとか売ってる店をチョイス。酢漬けのイワシサンドを買った。スーパーでは朝に飲んでうまかったレモネードビールのラドラー、そしてなけなしの野菜としてサラダ。

ホテルに帰り、のんびり食べてウィーン最終夜を楽しみましたとさ。と行かなかったのが悲しいところ。

今回はここまで。次回「怒りのケバブ」お楽しみに。



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