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2025/2 パリ旅行記 ep3:ヴィーガン肉にご用心(シャルルドゴール空港~パリ市街地)


前回のあらすじ

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本編

●シャルルドゴール空港から市内まで、鉄道で全く問題ない

シャルルドゴール空港(CDG)から、まずは市内の中心地、パリ北駅へ。中心地までのアクセスは、鉄道やバスなどいくつかある。今回は鉄道(RER)のb線を利用した。

まずはターミナル1から3へ空港内のシャトルで移動

公共交通機関の利用に当たっては、事前に「Navigo Card」を作成しておいた。これはSuicaみたいな感じ。「Bonjour RATP」ってアプリ上にてアカウントを作り、1回券や1日券などを事前に買っておけば、改札にスマホをタッチするだけで乗車できる。

初日用にはあらかじめ、イルドフランス地域の鉄道やメトロ、バスなどが対象の1日券(12€)を買っておいた。以前はチケットがゾーンごとに分かれていたらしいが、近年はゾーンが統一されたので便利になったらしい。

のだが、なぜか空港駅からRERに乗ろうと改札にスマホをタッチしても、エラー音。何度試しても、エラーエラーエラー。ピッチャーだったらブチ切れている。

どこのゾーンでも1日券が使えるはずでは? と思って調べたところ、空港と市内の行き来に関しては対象外だったらしい。「One Wat from/to Airports」(13€)を買ったら、無事に改札を通過できた。

電車はこんな感じ

インターネット上では「空港から市内まで、鉄道は結構あぶない」みたいな情報が散見されるが、特にそんなことはなかった。急行に乗ったため、空港からパリ北駅までは2駅。車内に危ない人もいないし、何より同じ観光客と思しき人が多いことから安心感すらあった。

●うそはうそであると見抜ける人じゃないと

パリ北駅を降りると、さすがにフランスというか、ヨーロッパというか、そんな風情がある。あいにくの曇り空だが雨はなく、危惧していたほどの寒さもない。時刻は正午のちょいと前、かるいランチがてら駅前のベーカリーへ。

事前情報では「英語が通じずフランス語じゃないと相手にされない」みたいなのもあったけど、そんなことも全くない。普通に英語が通じる。なんだかネット上には嘘っぱち情報しかないな。うそはうそであると見抜ける人じゃないと、掲示板おろかインターネットを使うのは難しい時代になってしまった。

いろいろ並ぶパンの中から選んだのは、サーモンのラップサンド。あと、アメリカーノ。ヨーロッパ圏で、日本でいう普通の「コーヒー」を飲みたい場合は、アメリカーノ。本当はアイスが良いけど、アイスアメリカーノは、スタバとかに行かない限り、ほとんど見当たらない。

パリでの初食事。サーモンがねっとりとしており、塩気もほどよくうまい。ラップが厚くて食感も良い。

●凱旋門を凱旋

もう1軒、目当てのベーカリーをチェックしてホテル「Westside Arc de Triomphe Hotel」へ。

チェックイン時間より早かったが、運よく部屋の用意ができていたとのことで、荷物を置いた。4つ星ホテルだけあって、プールがあったり、ラウンジには水のサービスもあったり、部屋もしっかりきれい。でもこの「4つ星」とかってどこが定めているんだか。

最初の観光地として、歩いて10分ほどの距離にある凱旋門へ。

門を囲むラウンドアバウトを見て、パリに来たという実感が高まる。カップルから写真撮影依頼をされたので、バシャバシャと撮る。こっちもスマホを渡して撮ってもらう。「ああ、これがもし新手の窃盗手法だったら、このまま走り去ってスマホを盗まれるなあ」と考え込んでしまい、おそらく良い笑顔を作れていなかった。

お互いを撮り終えてわかれた後、向こうのカップルが立ち尽くしてスマホをじっと見ていた。もしかして筆者の撮影スキルが至らなかったのだろうか。

ラウンドアバウトは地上から渡れず、地下経由で門の下へ。地下道では楽器を演奏している人がいて、薄暗いのもあって雰囲気がある。とはいえ、下から見るよりも離れてみる方が凱旋門らしさがあるよね、という悲しい感想で終える。

凱旋門下への地下道

●シャンゼリゼに原宿の面影

凱旋門から、シャンゼリゼ通りを歩いていく。道中、原宿の「ハラカド」を想起させる建物があった。表参道は「日本のシャンゼリゼ」とか言われることもあるし、本家シャンゼリゼにあるこの建物が、ハラカドのモデルとなった可能性も結構あるのでは。

ちょっと「ハラカド」っぽい

その他、ルイヴィトンのバッグを模したようなクレイジーな建物があった。こんな建物、ブランディングの逆効果にも思えるが……。

その他に感じたこととしては、チェーンの飲食店が少ない。マクドナルドとバーガーキングにスタバ、あとは日本未上陸の「Five Guys」なるバーガーショップくらいしか見当たらない。と思ったけど、まあウィーンとかもそんなもんだっけ。

それにしてもこんなにデカい真っすぐな通りがあるってのは良いもんだ。ブランド通りを越えると遊歩道感が増して、道のわきには緑地みたいなのもある。15~20分ほど歩くと、コンコルド広場に到着。何が何だかわからんデカい石の建物が多くて圧倒される。

●ヴィーガン肉にだまされる

このあとはまたベーカリーを行脚したり、百貨店で土産物を物色したりと比較的のんびり過ごす。

ノートルダム寺院にもいきました
こちらはパンテオン

晩飯を予約した時間までに、スーパーでちょこっと食べ物と飲み物を買って0次会を試みたのだが、事件発生。

購入したのは、チーズとサラダチキン的なもの、さらにロング缶のビール「1644」。部屋に戻ってチキンを一口食べた瞬間、違和感が口に広がる。

なんだかチキンの香りとは違う、マッシュルームみたいな香りが鼻に抜け、食感もグニグニとしている。まあ、スパイスとかで変な香り付けなことはあろうが、食感が「肉」らしくないのはおかしい。

と思ってパッケージを見ると、何とベジミートであった。最初の一口、二口は「こんなもんなのかな」と思っていたが、ベジミートと知ったとたん、「こんなもの食えるか!」となるのは不思議なところ。決してまずくはないのだが、肉が食いたかった気持ちを裏切られて、憤懣やるかたなし。まあいいか、もうすぐ晩飯だし。

左がガチチキン、右がヴィーガン肉。よく見たらまあ確かにヴィーガンっぽいパッケージだ。

●実食、合法生肉ステーキ・ビーフタルタル

気を取り直して、晩飯は「Brasserie Des Prés」という店。結構行列しており、予約しておいてよかったと胸をなでおろす。

オニオンスープとウフマヨにビーフタルタル、あと牛のワイン煮を注文する。

オニオンスープは、ロイヤルホストの名物・オニオングラタンスープの元祖。ロイホのものほど熱々ではなく、食べやすい。味もすっきりめ。たっぷり乗ったチーズと相性よく、どんどんと食べ進められる。ウフマヨは、たまごとマヨネーズはもちろん、下に敷かれたセロリ的な野菜がうまい。

さて、メインはビーフタルタル、要は牛生肉である。さきほどのヴィーガン肉ショックがあったので、皿いっぱいの生肉が到着したときの感動はひとしお。

一口食べた感想は「ハンバーグを焼く前って感じだな」。玉ねぎとあえてあり、胡椒などのスパイスも効いているものの、やや肉の匂いが気になる。しかし、これがだんだんと癖になる。食べる部分によって肉のゴリゴリ感が強かったり、塩気の濃いところがあったりとムラがあるのも良い。ワインと合わせながらどんどんと食べ進めた。

注文した食べ物は4品、飲み物はビールとワイン、ソフドリが1杯で会計は1万円ちょい。さすがに円安価格だが、日本では味わえない生肉をたっぷりと食えて満足は満足。帰りにヴィーガンショックの腹いせとして、本物のサラダチキンを買って、この日はすぐに寝た。

本日はここまで。次回は2日目、ルーブル美術館などなど。今回もありがとうございました。


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