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2024/8 中欧旅行記 ep12:コンパクトシティ・ブラチスラバ
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メンコハンガリー代表
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本編
●迷い人、助けられず
ブラチスラバのレストランにてビール1.5リットルに粉と芋の暴力を存分に浴び、いったんホテルへ。「ペンション プチ」ってとこ。
宿泊する棟がいくつかあり、基本的には受け付けする建物と別のところへ案内される。例によって英語はよくわからんが、断片的に聞き取れた言葉を頼りに宿泊する棟へ到着。つっても受け付けする建物と同じ道に面しており、歩いて1分もない。
部屋は各フロアに2つずつくらい。筆者の部屋は最上階で、天窓――というにはやや低い窓からサンサンと日が差しており、かなり暑い。まずはスクリーンを下ろし、冷房をオン。ここでだらけると再起不能になるのが目に見えているので、荷物を置いてすぐに出る。
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と、対面の部屋のドアの前にまごまごしている人がいる。確かにここのドア、ちょっとカギにクセがあったなあと思って通り過ぎようとしたら、声をかけられた。どうもこの棟に入ったは良いが、カギが合わず、宿泊するのはまた別の棟なんじゃないかと思い至ったらしい。これまで海外旅行ではさまざまな人に助けられてきたので、当然見捨てず助けようと決意。
しかしながら、何べんも書いている通り、筆者の英語力は平均的日本人レベル。要はまともな意思疎通なぞほとんどかなわない。それでも食い下がってGoogle翻訳を使うなど工夫を凝らすが、どうも彼自身が受け付けの話をちゃんと聞いていなかったらしく、情報があまりない。手当たり次第にそこらじゅうの建物に入ってカギを試すが、ことごとくダメ。結局諦めて、一緒に受付まで戻ってスタッフに託して立ち去った。
●ヒロポン広場に救われる
自分の無力さをかみしめながら、街へ。こじんまりした街なので、だいたい1エリアにいろいろ固まっていて観光しやすいのが良いところ。マンホールおじさんや日本大使館のあるフラヴネー広場、聖マルティン教会などをサクサクと見て回る。
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「ブラチスラバロール」なる名物パンを販売している店の前には、同商品を模しているんだろうけど一本糞にしか見えないマスコットキャラクターの人形などもあった。そこまで混んでいないし、のんびりとした時間が流れている。ええやんええやん。
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――と思っていたのだが、この日もアホみたいに暑いし石畳が徐々に筆者の足腰を破壊していく。旧市街地からやや離れ、ブラチスラバ城に向かう道などは人気がなく、石の照り返しも結構激しい。どんどんと上へ登っていく必要もあり、城に着くころには、例によってゼエゼエハアハアと限界状況を迎えた。
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立ち止まれども座れども気力、体力復活せず。そんなときに見えたのが、城の庭。城が影を落とす草原に座ると、草のやわらかさ、風の心地良さを感じて何だか癒される。自宅のフローリングをすべて芝生に張り替えようかと思ったくらいに疲労がポンッと消えたのであった。
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●今夜は部屋食
市街地へくだり、結構歩きっぱなしだったので「Pasteleria」ってカフェでいったん休憩。店員さんがやけににこやかであった。
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その後「青の教会」まで行ったものの中に入れる時間はもう終了しており、無念。この日は夕食を部屋で取ることにしたので、スーパーマーケットで買い出しして、妻がケーキを食いたいというので先ほどのPasteleriaへリターン。輪をかけてにこやかな店員さんと再会して、ホテルへ戻る。
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道中、政治集会みたいなのがあった。老若男女問わず結構な賑わいで、立って聞く人、地べたに座って聞いてんだか聞いてないんだがわからん人、さまざまいる。日本とはまた違う政治の在り方というか、そんな雰囲気を感じる一角だった。
さて、この日の夕食は先ほど購入した鯖燻製、シーザーサラダ。あとは日本から持ち込んだフリーズドライの雑炊など。鯖もサラダもうまいが、雑炊が特にしみる。YouTubeでくりぃむナンタラチャンネルを見て、久々の日本語に触れながら、落ち着きを取り戻して早寝した。
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今回はここまで。ブラチスラバは1日のみの滞在で、次回からウィーン編へ突入する。